前澤友作氏の「ひとり親応援基金10万円」に当選したシンママを直撃
2020年05月27日
ZOZO創業者でスタートトゥデイ社長の前澤友作氏が5月10日に「前澤ひとり親応援基金」を創設、1万人のひとり親に10万円を配布すると呼び掛けたところ、配布予定人数の45倍に上る約45万件もの応募があった。本誌記者は見事当選して10万円をゲットした新潟市在住のシングルマザーを直撃した。
基金創設から10万円配布までわずか8日間
前澤氏は自身のツイッターを通じて、2019年の年明けにポケットマネー1億円で100万円を100人にプレゼントする「お年玉企画」をぶち上げたのに続き、2020年にも100万円を1000人にプレゼントする総額10億円の同様の企画を発表。
世間の話題をさらう一方、「お金でフォロワーや人気、名誉を買うつもりか」といった批判の声も上がった。
とはいえ前澤氏は一見すると売名行為と映りかねない派手なパフォーマンスの陰で、19年に台風15号、19号に相次いで見舞われた地元・千葉を支援するなど、社会貢献にも尽くしてきた。
その前澤氏が5月10日、新型コロナの影響で苦境に陥っているシングルマザーやシングルファザーを支援する目的で「前澤ひとり親応援基金」を創設。1万人のひとり親に10万円を配布するとして募集すると、締め切りの15日までの5日間に44万7159件もの応募があった。
この当選確率45分の1の難関を見事突破し、10万円をゲットした1万人の中の1人が新潟市西区在住のシングルマザー・Aさん(36)だ。
Aさんが笑顔で話す。
「私は知らなかったのですが、友人に“こんなのがあるけど応募してみたら?”と勧められて軽い気持ちで5月13日に応募したのです。
そしたら3日後の16日にメールで当選通知が来まして…。まさか当たるとは思ってもみませんでした(笑)」 (Aさん)
Aさんによると、基金運営側は当選通知と同時に、「20歳以下の子供を持つ、配偶者のいないひとり親」であることを証明できる書類の提出を要請。具体的には児童扶養手当受給証明書をはじめ、ひとり親家庭医療証、戸籍謄本のいずれかがこれに該当するという。
とはいえ役所の手続きと決定的に違うのは、これらの書類は原本やコピーを提出するのではなく、写真を添付してメール送信するだけで済む点だ。
Aさんが付け加える。
「当選通知を受けたその日のうちに必要書類の写真を送信したところ、すぐさま最短で翌々日の5月18日に現金10万円が銀行口座に振り込まれるとの連絡が来ました」 (同)
前記したように前澤氏が基金を創設したのが5月10日で、当選発表が16日、現金10万円の配布が18 日。わずか8日間でこれほど大掛かりな支援策を完結させるスピード感は圧巻だ。
Aさんは最後に前澤氏への思いを以下のように語った。
「前澤さんはいろんなところで批判されていますが、ひとり親家庭にとってこんなに役に立って、夢のあることをしていただいて心から感謝しています。“いただいたお金で夏服を買おうね”と早速、子供と約束しました」(同)
多くの国民にはまだ特別定額給付金10万円どころか、マスク1枚(2枚?)すら届いていない。
前澤氏と安倍晋三首相の行動力、スピード感は雲泥の差だ。