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2024年11月23日

花見の画像をアップしていた見附市議の平和ボケ

2020年04月27日

世の中は平時ではない。まさに戦時で、新型コロナウイルスとの、伸るか反るかの戦いが瀬戸際を迎えつつある。未だ先は見えないが、しばらくは我慢が肝心だ。例年よりずいぶんと早かった桜の季節を迎え、つい…という気持ちも分からないではない。お花見で「密集、密接」している画像を、ついアップしてしまった市議がいた。

 

どこのまちにも手ごろなお花見スポットがある。見附市の場合、「水道山・観音山公園」がそれだろう。ところは同市の東南で、海抜60メートルほどの小高い山にある。

 

春先にはソメイヨシノやヤエザクラが咲き、この公園に通じる道路の桜並木も美しい。東に守門岳や粟ヶ岳、西に見附の市街地が一望できて、梅雨時には山肌に植えられた4千株以上の紫陽花が咲く。

 

この春、どこのまちのお花見スポットも寂しかった。今さら言うまでもないが、新型コロナウイルスの影響で、いずこも宴会は自粛。静かに、ソーシャルディスタンスを保ち、散歩しつつ花を愛でるスタイルになった。

 

と思っていたら、県内の地方議員らの間に、大げさな表現だが〝激震〟が走った。例年より10日以上、今年のさくらは早かった。ほぼ満開となった4月12日あたりらしい。見附の市議が「水道山・観音公園」で行われたお花見の写真を自身のフェイスブックにアップしたというのだ。

 

写真はフェイスブックで友だちにすぐ届く。これを見てタマゲた議員たちの間で、この一件はすぐに話題になった。それが別掲の写真だ。

 

いや待て、ひょっとして去年や一昨年の写真をアップすることもあり得る。だが投稿中にこんなコメントが。〈見附も例年より2週間早く桜満開です!〉

 

 

やっぱり今年の写真だ。投稿を読むと、このお花見、市議が主催したわけではない。フィリピンの研修・実習生、20人以上が「水道山・観音山公園」の広場でバーベキューをするとのことで、市議も花見ついでに顔を出したという。

 

確かにこの段階では首都圏も、もちろん本県なども「緊急事態宣言」の対象ではなかった。だが屋内、屋外を問わず各種のイベントは中止。学校の卒業式や入学式なども異例のスタイルで実施された。花見もまた然りで、宴会を伴うようなものは自粛だったはず。

 

「さすがにこの投稿には、あまりに非常識という批判が出ています」 (ある地方議員)

 

屋外だから密室ではないものの、写真を見る限り「密集、密接」で「二密」は確かだ。

 

「この見附市議はニット会社を経営していて、地元のニット関係の組合が、市内の小中学校に布マスクを配布したことも投稿していますよ」 (同)

 

やはり市議としてお花見にそのまま顔を出すのではなく、「二密」を解消させた上で写真を撮影し、投稿すべきだったのでは…。だが議員とは案外鈍感らしく、「この投稿に〝いいね〟していた議員もいた」(同)という。

 

この投稿、実は既に削除されていて、誰が〝いいね〟したかは今となっては不明だ。だけど新潟の市議もいたと思うが…。

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