”濃厚接触”が当たり前のラブホテルにも異変が…
2020年03月27日
新型コロナウイルスの一件で、ラブホテル業界も少なからず影響を受けているという。カップルとなっている男女が〝濃厚接触〟をやめたとは到底思えないが、案の定、理由は別のところにあるようだ。
昼間の不倫カップルは活動活発も宿泊客が減少
ラブホテル業界関係者が話す。「新型コロナウイルスの影響ですか? ありますよ、うちあたりもかなり影響を受けています。昼間の客入りの減少はそれほどでもありませんが、宿泊客が目に見えて減りましたね。
私たちホテル側は〝あの男性とあの女性がどういう関係で…〟などという個人事情はまったく知りませんが、いくつかの要因が考えられます」(新潟市のラブホテル経営者)
いうまでもなくラブホテルは宿泊オンリーのシティホテルやビジネスホテル、旅館などとは異なり、2時間や3時間といった短時間の休憩利用が可能だ。このほか多くのホテルが日中にフリータイムと呼ばれる定額制の部屋貸しをしている。
大雑把にいえば、ラブホテルの利用形態は休憩、フリータイム、宿泊の3つに分けられるのだが、なぜ宿泊客が目に見えて減っているのだろうか?
この業界関係者が続ける。
「もともと宿泊するカップルはレストランなどのお店で一緒にディナーを楽しんで、それからホテルに流れてくる人たちが多いのです、実際に見たわけではありませんが、きっと…。
でも今回の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、飲食店の客が大幅に減っているのは周知のとおりですから、この流れがラブホテルの客入りにも大きく影響しているのだと思います」 (同)
恋人同士であれば、あえてこの時期に飲食店に行かなくても、どちらかの部屋で食事をするなどしてデートを楽しむことができる。となれば食事を終えてわざわざラブホテルへ行く必要性もなく、そのままお泊まりとあいなる。こういうカップルが増えると、ラブホテルの宿泊客が減っても不思議ではない。
とはいえラブホテルを利用しているのは一定期間交際しているカップルだけではない。〝即席カップル〟ともいうべきデリヘル客による理由が多いことも忘れてはならない。
関係筋が解説する。
「ラブホテル経営は今やデリヘル客が支えているといっても過言ではありません。売り上げ全体の半分以上がデリヘル客というホテルが珍しくないのです。
当然ながら1時間、2時間単位で性的サービスを提供するデリヘルの場合、タイムアウトで女の子が部屋を後にしたら男性客も退室するのが普通です。よほど深夜でもないかぎり宿泊はしないでしょうね」 (別のホテル関係者)
宿泊客の減少はやはり、通常のカップルによる利用が減っているためなのかもしれない。
一方、昼間の客入りがそれほど減っていないのはなぜなのか?
この関係筋が続ける。
「昼間は不倫カップルと思われる人たちの利用が多いのです、女性が普通の主婦だったりとか…。文字どおりワケありですから、男女のどちらかが一人暮らしでもないかぎり密会の際はホテルを利用するしか手がありません。
だいいち不倫は通常の恋愛よりもお互い燃え上がるそうですから、新型コロナウイルスなどどこ吹く風ですよ。ラブホテルの昼間の客があまり減っていないのは、不倫カップルの存在が大きいでしょうね」 (同)
そもそも不倫カップルの辞書には〝自粛〟の2文字もないに違いない。