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2024年11月21日

『気管支喘息』

2020年03月27日

ポートクリニック好生堂副院長
渡邊 伸 氏

 

■医師データ
渡邊伸。昭和大学医学部卒。同大学第一内科入局。荏原病院、昭和大学江東豊洲病院、新潟大学病院呼吸器・感染症内科勤務などを経て現職。医学博士。

 

 

呼吸時にゼーゼー、ヒューヒューという音が出たり、激しく咳き込んだりと、実に厄介な症状をきたす喘息。特に夜中や朝起きた瞬間などに発作を起こしやすく、それを繰り返すようになると著しくQOLが下がってしまう。年齢や男女の区別なく、誰でも発症の可能性があるのも特徴の一つ。今回は、気管支喘息を取り上げる。

 

解説はポートクリニック好生堂の渡邊伸副院長にお願いした。「喘息は、幼児から高齢者まで幅広く存在する疾患です。日本の有病率調査によると年々増加傾向にあり、2017年の調査では成人の約10%と推定されております。成人の10人に一人ということですから、非常に多い疾患といえます。

 

喘息とは、空気の通り道の気管支が急に狭くなってしまうことで症状が出る病気で、典型的な症状は発作性の呼吸困難、咳の反復、喘鳴等です。

 

喘息には多様性があり、経過も個々に大きく異なるため、典型的な症状が乏しく、咳だけの症状であったりもします。発作は深夜から夜間におこることが多く、医療機関に受診できなかったり、受診しても症状がないため、風邪とみなされたり、診断に難渋することもあります。

 

新しい方法として、…続きは本誌に

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