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2024年11月22日

次期衆院選1区 自民党 熱く悩ましい共倒れの懸念

2020年02月27日

衆院1区を対象エリアとする自民党新潟支部は、既に石﨑徹衆院議員と決別したという。そして同支部では「新たな1区の候補者について人選を急ぐ」としている。仮に同議員と新たな自民党候補がどちらも出馬した場合、共倒れとなる公算が高い。「忖度」や「セクハラ」、「パワハラ」で呆れられた新潟の政界が、さらに「共倒れ」で失笑を買うことがないようにしていただきたい。

 

粗利率60%なり

 

「建国記念の日」の2月11日、自民党新潟支部は例年この日に新年懇親会を開催している。政治資金パーティーとして届け出されるこの懇親会だが、公開されている一昨年のパー券(お1人様1万円)収入は1千73万円。パーティーの開催事業費は約400万円で、粗利率はおよそ60%だった。一昨年、同支部の収入(前年繰越分除く)は約1千800万円だったから、年収の半分超をこの懇親会が稼ぎ出していたことになる。パー券は議員らが売りさばくわけだが、その苦労もなかなからしい。

 

自民党新潟支部は合併前の新潟市、すなわち衆院1区を対象エリアとしている。同支部にとって「ドル箱」とも言える重要な新年懇親会は、今年も盛大に開催された。例年、党本部から講師を招き、乾杯前に講演を聞く。

昨年は甘利明元経産相、今年は長島昭久防衛副大臣が講師を務めた。

 

前年にも増して盛会だった自民党新潟支部の新年懇親会だが、同支部の〝異変〟は解消されないままだ。この日、冒頭に挨拶したのは支部長ではなく、支部長代行の小島隆県議(中央区)だった。

 

「本来ならば支部長のもとで会が開催されるのが正当でありますが…」 (小島支部長代行)

 

特に解説は不要かもしれないが、自民党新潟支部の支部長は空席のまま。これまで衆院議員を務めた吉田六左エ門氏や参院議員だった中原八一新潟市長らが支部長を務めてきた。その後、このポストを引き継いだのが石﨑徹衆院議員。だが同議員は昨年8月に支部長を辞任する意向を示し、受理された。

 

支部の正式決定で決別

 

昨年7月に行われた参院選のさなか、「週刊新潮」が石﨑徹議員による秘書への暴言、暴行を伝えた。さらにその後、「週刊文春」が「石﨑議員が英
語の個人レッスンを受けていた東欧出身の20歳代女性に金銭を提示し売春を持ちかけた」とする記事を掲載。当の同議員は週刊誌報道の直後から連絡も取れず、「雲隠れ」と非難された状態が続いた。…続きは本誌に

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