新潟市「デッキィ401」が38憶円で売りに出ていた!
2019年11月27日
新潟市中央区でも県庁や信濃川に架かる千歳大橋の近くにある大型商業施設「DeKKY(デッキィ)401」。同市内でも人気の総合ショッピングセンターだ。その「デッキィ」に売却話が浮上している。既に内覧会なども終了し、売却の準備は整いつつあるという。
開店から四半世紀で売却へ
新潟市中央区にある「DeKKY(デッキィ)401」について、特に解説する必要もあるまい。玩具の「日本トイザらス」、スーパーの「ウオロク」、ホームセンターの「コメリ」などが核店舗となっている大型商業施設(ショッピングモール)で、2階にはシネコンの「ユナイテッド・シネマ新潟」が入っている。余談だが、なぜその名が「デッキィ401」かご存知だろうか?
これ、けっこうメジャーな話らしい。「デッキィ」の所在地は住居表示が現在こそ中央区上近江4丁目だが、かつては出来島だった。大型商業施設の建設に際し、その名称が募集されたが、これというものがなかった。そこで出来島をもじって「DeKKY(デッキィ)」。その後に続く「401」は地番で、「デッキィ」の建物は、その家屋番号が「新潟市中央区上近江4丁目401- 1」だ。以上が名前の由来だという。
「デッキィ」がオープンを迎えたのは1994(平成6)年9月のこと。今年でちょうど四半世紀、25年が経過した。
「県内で初めてトイザらスが出店したのがデッキィでした。
当時は子どもが小さかったこともあり、よく買い物に行きましたね」(50代のサラリーマン)
「デッキィ」が誕生する前、この地には北村製作所の出来島工場があった。1993(平成5)年、同社は新潟市江南区の両川工業団地に移転した。「優良企業」として知られる同社の売上高は約135億円(昨年9月実績)で、従業員421人(同)。
北村製作所は貨物自動車の車体(荷台・荷役昇降機)や特種用途自動車などの架装で実績と定評がある。余談だが同社の社内食堂では月に1度、何回でもカツカレーがおかわりできる「カレーの日」があるのだとか。
北村製作所が移転した同じ頃、同市東区にあった藤木鉄工も郊外に移転。その跡地が現在の「イオン新潟東店」だ。同じく東区にあった旧大川トランスティルの跡地は「イトーヨーカドー新潟木戸店」となり、現在は東区役所となっている。
前段の解説はともかく、オープンから四半世紀が経過した「デッキィ」だが、その売却話が複数の方面から聞こ
えてきている。
最低売却額は38億円か
「この頃スーツを着た人たちがテナントの様子を見たり、建物の設備関係をチェックしたりしているんです。こんなことは今までありませんでした」
これを新潟市内のデベロッパーに伝えると、こう言った。
「お盆の頃に地元ではなく、東京でデッキィが売りに出ていると聞いた。こっちにも買わないかと話があったよ。大手都市銀行が仲介しているという話だった。デッキィは本体の北村製作所が優良企業でしっかりしている。デッキィでも儲けるだけ儲けて、これ以上儲ける必要はないから手放すのではないか。羨ましい話だ」 (新潟市内の開発業者)
「デッキィ」の売却話はほぼ確実らしい。前出のテナント関係者はこう言う。…続きは本誌に