「さくら」VS「一郎」は、冷めたピザと冷っこいカレーの闘い
2019年06月27日
参院選で野党側が担いだのは人権派の弁護士、打越さく良。迎え撃つ自民党の現職は塚田一郎。その昔、「さくらと一郎」なるデュエット歌手がいた。ヒット曲は「昭和枯れすゝき」で、何だかさみしげ。令和初の国政選挙が間もなく開幕するが、「さくらと一郎」で争う新潟場所の盛り上がりに期待したいところだ(一部敬称略)。
関心度は「昭和枯れすゝき」
以下は不真面目なバカ話だ。令和の新時代ながら、昭和の時代から進歩がないオヤジがこう言った。
「なぜ参議院の選挙で打越さく良さんが新潟に来たか知ってますか?」
答えるのもバカ臭い表情で、別の昭和オヤジがこう言った。
「打越さんは東京で活躍していた人権派の女性弁護士だというけど、北海道の出身で、西村智奈美さんの旦那さんも北海道出身だから、大方そんなつながりじゃないの」
ありそうな話だが、根拠のほどは不明。打越さく良氏の担ぎ出しで主要な役割を果たしたのが新潟1区の西村智奈美衆院議員(立憲民主)だという。夫の本多平直氏も妻と同じく立憲民主の衆院議員で、生まれは札幌市。奥さんは選挙に強いが、旦那はそうでもないらしい。埼玉12区時代は衆院選に5回出馬し、当選は2回だけ。前回の総選挙では故郷の北海度4区から出馬し、比例で復活当選した。
参院選に出馬する打越さく良氏は確かに生まれは北海道だが、札幌に次ぐ道内第二の都市、旭川市だとか。育ったのも埼玉県だというから、前出の回答はあまりあてにならない。
それに冒頭の昭和オヤジが期待した回答はそんな生真面目なものではない。
「参院選で現職の名が塚田一郎。そこへ打越さく良だと、デュエット歌手の〝さくらと一郎〟みたいになるからです」
大いに寒い昭和テイストの親父ギャクだ。「昭和枯れすゝき」は、さくらと一郎が70年代に歌ってヒットしたのだとか。そんなの知っているのは、昭和前期から中期世代くらいだろう。実のところ参院選について、一般の有権者は特に強い関心はないようだ。選挙戦の盛り上がり度は「昭和枯れすゝき」み
たいで実にさみしい。
それでも打越氏がなぜ新潟から出馬なのか、やはり気になる。出馬の経緯について、5月の記者会見で、同氏はこう述べていた。
「私としてはなぜ新潟なのかより、最初に新潟の皆さんに受け入れてもらえるかを考えました。新潟の関係者から是非立候補してほしいという強い要請を頂いたことは事実ですが、私が天職と思っている弁護士というキャリアを投げ捨てるということだけでは、新潟の方に受け入れてもらえるのか分かりませんし…」
結局、立候補に至る具体的な経緯は今一つ不明だった。その後の質疑応答で「立憲民主の候補者公募に応募していたと聞いているが、それはいつ頃だったか」と聞かれた。
打越氏の回答は以下のようだった。…続きは本誌に