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2024年11月21日

付ける薬は「即刻辞職」のみ! 塚田一郎”忖度ショック”

2019年04月26日

よもやこんなことになろうとは…。例の「忖度発言」で国交副大臣を更迭され、自民党県連の会長も辞任した塚田一郎参院議員のことだ。次に辞めるものといったら、議員そのものしかない。今さら辞めても焼け石に水で、有権者の不信感は払しょくできまい。事の発端で潔く議員辞職すべきだった。それが悔やまれる(一部敬称略)。

 

県連会長辞任の緊急事態

 

「えっ、聞いていないですよ」
そう言って驚いたのは自民党国会議員の秘書だった。塚田一郎が同党県連の会長を辞任すると伝えられたのが4月16日の夕方。その段階での話だ。最も早い報道がNHKだったようで、18時40分にはウェブ版で速報が流れている。

 

県内の大手メディアの関係者も、塚田の県連会長辞任に慌てていた。その一報は電撃的だったようで、意外なことにその夜の段階で知らない県選出の国会議員もいたようだ。

 

「4月16日の午後8時過ぎです。塚田が県連会長を辞めると聞いたものだから、ある本県関係の国会議員のところに〝次の県連会長はあんたしかいない〟とメールしたんです。まあ半分冗談でね。そしたらその国会議員から、〝本当ですか? 私は(塚田辞任を)聞いていません〟と返信がありました。こちらが知っているんだから、国会議員が知らないはずはないと思ったのですが、とにかくそういうことでした」(新潟市の団体役員)

 

塚田の県連会長辞任は相当急な話だったようだ。

「例えば官邸サイドが動いたとか、何らかのアクションがあったのではないですかね。国交副大臣の時も、辞任とは言うが事実上の更迭だったわけですし。本来であれば、県連会長もとっくに辞めているべきだったと思います。それが辞めないものだから、しかるべきところが動いたのかもしれません。とにかく後手に回った感は否めませんね」(自民党の地方議員)

 

統一地方選の真っ最中だった4月1日、塚田一郎国土交通副大臣(当時)が福岡県知事選の集会で、山口、福岡両県を結ぶ下関北九州道路の調査を国が直轄することになった経緯について「安倍首相や麻生副総理が言えないから、私が忖度した」と発言した。

 

国民感情を逆なでしたようなこの一件、副大臣辞任や県連会長辞任だけで、その混乱は収まりつかないような気配だ。

 

麻生命で、一筋で

 

「可哀そうに、塚田事務所の連中が泣いてたよ。これで失業だろうかって」(新潟市の会社社長)

 

今さら言うまでもないが、塚田は7月に改選を迎える。その矢先に「忖度発言」で自ら特大の墓穴を掘ってしまった。

 

「〝私が忖度しました…、な~んちゃって〟とか、〝私が忖度しました、なんて今どき言えるはずがございません〟とか、あの発言の後に言ってないんですかね。ご本人からは謝罪の連絡をいただきましたが」(自民党の地方議員)

 

「忖度以外にもっと酷い発言をした」という話もある。在京のメディア関係者が言う。

 

「忖度だけではないんですよ。そのほかにも〝麻生太郎、命で、一筋で、筋金入りの麻生派でございます。背中に麻生太郎と入れ墨が入っている〟などと発言しているのです。こちらの方はえげつないというか、あんまり放送などにふさわしくないので報道されませんがね」

 

確かに忖度発言と同じ会場でのものと思われる「麻生太郎、命で、一筋で…」という音声が、画像とともにネット上で拡散されている。

 

「この〝麻生太郎と入れ墨が入っている〟という発言に怒って、塚田事務所に〝本当に入っているか見せてくれ〟と電話を入れた人を知っています。抗議というより、あまりに情けない発言だということで嘆いていた」(同)

 

一般的に問題視されたのが、4月1日、福岡県知事選の応援で塚田が発した以下の部分だ。…続きは本誌に

 

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