”鉄板”のはずだった「政官業のトライアングル」
2019年02月27日
〝鉄板〟の構造に風穴を開けたのは捜査当局だった。昨年摘発された佐渡市の官製談合では、ガチガチだった建設コンサルタント業界の一部にメスが入れられた。そして1月、2月に逮捕者が出た長岡市の官製談合事件では、同市を象徴するような政官業をつなぐ鉄のトライアングルが、ついに断ち切られた。
磯田達伸市長が初当選した市長選は3年前の10月だった。森民夫前市長が県知事選に出馬したことに伴うもので、磯田市長を含め3人が立候補した。最初に手を挙げたのが藤井盛光元市議で、その前年に行われた市長選にも出馬し、2度目のチャレンジだった。
次いで出馬を表明したのが小熊正志市議(当時)。当選7回のベテランで、議長も経験した。当時は自民党長岡支部の幹事長で、市議会で所属していたのが市民クラブ。星野伊佐夫県議と近い議員らで構成する市議会内の最大会派だ。
小熊市議は「将来の市長、あるいは県議」と嘱望された人物で、市長選への出馬はやや時機を逸した感がなくもなかった。…続きは本誌に