NGT48暴行事件 ”運営”の違和感
2019年01月26日
新潟を拠点に活動するNGT48のメンバー・山口真帆(23)が告発した「暴行事件」―。この一件をめぐって関係者やマスコミが頻繁に使う“運営”の2文字にある種の違和感を抱いた読者は少なくないことだろう。実はこの違和感の中にこそ、事件が発生するに至った元凶が隠されているのだ。
42人中、芸能事務所に所属するのはたった3人
1月13日放送のTBS系「サンデー・ジャポン」の中で、司会の爆笑問題・太田光が素朴な疑問を口にした。
「今さらちょっと聞きにくいんですけど、運営っていうのは事務所じゃないの?」
これに対して米国人テレビプロデューサーのデーブ・スペクターが流暢な日本語でこう答えた。
「地元新潟(の支配人らスタッフ)と(運営会社の)AKSの両方だと思います」
太田がさらに尋ねる。
「秋元(康)さんのことですか? 運営って」
デーブが答える。
「そうだけど、現地にも管理している人がいますから」
被害者本人が告発することによって、ようやく発覚した今回の暴行事件を報じるに当たって、マスコミ各社は頻繁にこの“運営”という言葉を使っている。
広辞苑によれば、「運営」とは〈団体などの機能を発揮させることができるように、組織をまとめて動かしていくこと〉とある。それをする団体や人のことを指すなら、正確には「運営側」や「運営サイド」というべきところを「運営」の2文字に略しているようだ。
しかしながらこの“運営”の2文字の違和感はいったいどこから来るのか?
60代後半の会社社長がこう言った。
「NGTはアイドルグループなんですから“芸能事務所”とか、単に“事務所”でいいんじゃないでしょうかね。だって週刊文春とかにスキャンダルを直撃された芸能人がよく“(取材は)事務所を通してください”とやってるでしょ?」 (69歳・某社社長)
たしかに“運営”よりも“事務所”のほうがしっくりくる。この話を“おじさんAKBファン”を自称する人物にしてみたところ、以下のような否定的な答えが返ってきた。「NGT48を運営するAKSをいわゆる芸能事務所という意味合いで“事務所”と呼ぶのは正しくありませんね。芸能事務所というのは一般には個々の歌手やタレントにマネジャーを付けて、文字どおりマネジメント全般を行う組織と認識されていると思います。
だとすればNGT48のメンバーはそのほとんどが芸能事務所には所属していません。現在、NGT 48 は10人のチームNⅢと11人のチームG、研究生21人の計42人で構成されていますが、このうち芸能事務所に所属しているのは3人だけですから」(58歳・損保幹部)
芸能事務所に所属しているのはAKB48を兼任している柏木由紀(ワタナベエンターテインメント所属)、昨年の総選挙で4位に入った荻野由佳(ホリプロ所属)、中井りか(太田プロダクション所属)の3人だけだという。
“おじさんAKBファン”がいう。
「暴行事件で被害に遭った山口真帆ら他のメンバーは芸能事務所には所属せずに、運営会社AKSの統括下に置かれているのです」 (同)
いったいどういうことなのか?…続きは本誌に