アピタ新潟亀田店「閉店?」「続行?」の”噂の真相”
2018年06月27日
新潟市江南区のショッピングセンター「アピタ新潟亀田店」が閉店するのではないかとの噂を聞いたことのある読者は少なくないに違いない。今から18年前に同店がオープンして以降、近隣には「アークプラザ新潟」や「イオンモール新潟南」などの大型店が次々と進出。競合店による猛追を背景にアピタ閉店の噂が絶えないことから、本誌がその真相に迫る。
周辺の出店攻勢で閉店の噂
新潟市江南区鵜ノ子のアピタ新潟亀田店は旧亀田町の西部に位置し、国道49号(亀田バイパス)の鵜ノ子インターチェンジと日本海東北自動車道・新潟亀田インターチェンジの東側に約2万4千平方㍍の店舗を構えている。
もともとこの場所にはダイエーが進出する計画があったが、経営不振などを理由に直前になって出店を断念したことから、ダイエーに代わってユニーが出店権を継承。
ユニーが展開するショッピングセンター「アピタ」、さらにホームセンター「ユーホーム」を2大中核店に据えて2000年10月にオープンした。そしてそれ以降、周辺での大型商業施設の出店ラッシュに火が付く。
2002年に中央区姥ケ山にアークランドサカモトが運営する「アークプラザ新潟」が出店したのに続き、2007年には県内最大となる店舗面積5万3千平方㍍の「イオンモール新潟南」がオープン。
とりわけイオンモール新潟南の出店は近隣のアピタ新潟南店の業績に少なからず影響を与えたといわれている。
アピタ新潟亀田店の関係筋が話す。
「イオンの進出によりアピタの客が奪われたのは間違いありません。影響はかなり大きかったです。アピタは亀田のほかに新潟西店も出していますが、私たちテナントの実感としては新潟亀田店も新潟西店も概ね売り上げは同じくらい。
ただし売り場面積を比較すると新潟西店のほうが小さいにもかかわらず売り上げがほぼ同等ですから、相対的に西店のほうが好調なような気がします」(テナント関係者)
別の関係筋はさらに興味深い話をしてくれた。
「新潟市内のさまざまなショッピングセンターにテナント出店してきた経験を通じていえることですが、売り上げがダントツなのは誰がなんといってもイオンモール新潟南です。
片や西新潟に目を移すと、イオン新潟西店とイオン新潟青山店がほぼ同等の売り上げで、この2店舗をアピタ新潟西店が若干上回っている印象です。
したがってアピタ新潟西店とほぼ同等の売り上げと言われているアピタ新潟亀田店は、かつてに比べれば売り上げは減少したかもしれませんが、それでも健闘している店舗だといえます」(別のテナント関係者)
とはいえ、これだけでアピタ新潟亀田店が閉店するのではないかとの噂が払拭できるはずもない。
テナントには〝閉店〟の通知なし
仮に水面下でアピタ新潟亀田店の閉店のシナリオがあったとしよう。その場合、運営会社のユニーがどのような手続きを踏むか考えてみたい。
同店にテナント出店している関係筋が話す。…続きは本誌に