花角新知事に訊く「低迷続く新潟の活性化戦略」
2018年06月27日
中央との太いパイプを持ち経済通でもある花角氏が当選したことで、経済界からは安堵の声が上がっている。失われた20年と揶揄される新潟を反転攻勢に転じてくれるとの期待の声が日々高まりを見せている。県庁内からも久々の高揚感が伝わってくる。分刻みの多忙な中、貴重な時間を割いて頂いた。(聞き手 本誌編集長 瀬戸田鎮郎)
奥様との馴れ初めは合コン
──まずは奥様との馴れ初めからお尋ねします。
花角 えーそんな質問から入るのですか(笑)。それは合コンです。役所に入って1・2年の頃だったと思います。幹事同士と知り合いで誘われたものですから、軽いノリで参加しました。
──一目ぼれ、二目ぼれ?
花角 いやいや、そんなんじゃない(笑)
──お会いしてからどのくらいでご結婚なさったのですか。
花角 結婚したのは昭和62年ですから、出会って3、4年たってますよね(笑)
──知事選出馬に当たり、自己都合退職となられたわけですが、退職金満額とはいかなかったようですね。
花角 いやー実はまだ確認していないんですよ(笑)。それこそドタバタで辞めたでしょ。退職金の額とか、振り込まれたのか振り込まれていないのか。給料もですね。公務員の給料は16日払いなんです。15日に辞めましたので、清算手続きやら、年金、健康保険等の事務手続きは選挙が終わってからとなっていたんです。
──いずれにしましても、自己都合退職となりますね。
花角 そうですね。勧奨退職といいますか、今は早期退職は適応になりません。
──もったいないことをしましたね(笑)
花角 ボーナスもそうなんですよ。6月1日がボーナスの基準日なので、半月の差で(5月15 日に退職)5カ月半ただ働きだぞ!みたいな(笑)
ま、冗談ですけど、バタバタでした。いろんな手続きも残っています。
発想は大胆に。実行は緻密に。
──本題に入ります。クルーズ船寄港回数ですが、昨年のデーターを見ますと、博多港、長崎港は別格で326回と267回。かつて新潟に追いつけを合言葉にしていた金沢の金沢港が53回に対し新潟港は8回に過ぎません。青森、秋田でさえ、22回と18回です。新潟港は東港、西港とも金沢港より規模も大きく、ハード面において遜色はないと聞いております。問題はソフト面、営業面の取り組み如何だと思いますが。
花角 クルーズ船はご存知の通り、売り出すのは1年以上前なので、それ以前に企画を計画します。効果が出るのは1年以上先になるのは事実ですが、とにかく早め早めに。クルーズを手掛けるエージェントは世界的にもほとんど特定されています。そこへの働きかけですが、ただドアをノックしてお願いしますでは話になりませんので、いろんな人脈、パイプを使い、魅力的なインセンティブを携えて攻めないといけません。考えられる手法は最大限活用したいと思います。これまでもやるぞという思いはもちろん県庁内にあったと思いますが、私は本気だぞとの気迫で職員と一緒になって、あの手この手を考えていきたいと思います。…続きは本誌に