新潟女子力インタビュー 近藤希以子さん
2018年05月28日
自らの苦しい婚活経験をバネに、アラフォーを中心とした婚活サイトを立ち上げた近藤希以子さん。そのサイトの成婚第一号は誰あろう、近藤さん自身だったと聞いて笑顔になった。初志貫徹、近藤さんの真面目な性格が見えてくる。晩婚化・未婚化と言われる現代、シングルでも生活には困らない、でもちょっぴり淋しい中年男女の婚活を、近藤さんが熱い想いで支えている。インタビューは、不器用な男女のすれ違いをいかに結びつけるかを、たっぷりと。いくつになっても恋バナ、女性は好きなんです。(聞き手・石坂智惠美)
県内在住者に限定した婚活サイト・まじコン・com
──(本誌)近藤さん主宰の「婚活サイト・まじコン・com」(以下まじコン)とは?
近藤 まじコンは35歳以上の男女を対象にした、小さい組織です。登録者(会員)をカップリングするには会いやすさが
大切と考え、範囲を広げず県内在住者に限って会員を募っています。今、ネット上での出会い系サイトには、メールのやり取りだけで登録やデートができるところもありますが、それでは利用者が不安。登録の際には必ず1回、私と面接してもらい、その方の恋愛観やご希望などをお聞きし、当サイトのシステムや条件などにも納得していただいた上で登録とな
ります。
──登録料はおいくら?
近藤 男女共お一人5千円です。その後はデートのセッティング料としてお一人1回千円をいただいています。年会費や更新料はありません。
──登録後の流れは?
近藤 会員のみが見られるプロフィルページを見て、会いたいなと思った人がいたら、私を介してデートを申し込んでも
らいます。デートするお店は私の方で手配をします。その後は、まじコンで用意した2人だけが書き込める掲示板で、また会いたいとか、遠慮したいとか、可否は必ず意思表示してもらいます。掲示板の開設期間は1ヵ月間、その後はこちらで削除します。
──個人的なアドレスでのやり取りはしない、と。
近藤 特に女性に、個人的な連絡先は教えたくない方がいますので。会って1ヵ月過ぎたなら、あとは2人の意思任せ。
もちろん、相談にはいつでものります。
──なんと、まじコンの成婚カップル第1号は、近藤さんご本人だったんですって?
近藤 第1号と言えるのか分かりませんが、まじコンの活動を始めてから、会員の皆さんの誰よりも先に結婚したのは確
かに私です!(笑)。まじコン設立より前に、同級生を通じて知り合っていた飲み友達の男性がパートナーになりました。ただ、出会いからずっと、お互いに恋愛対象ではなかったんですよ。そんな付き合いが3年くらい続いて、彼もシングルでしたから、まじコンの単発イベントに参加したり、会員登録もしてくれて。彼が正規会員になって2年目に、コロっと二人の気持ちが変わったんですね。本当に不思議(笑)。子どもも、私が45歳の時に授かりました。
──まさに合縁奇縁ですね。
自ら体験したアラフォー婚活の厳しさ
──まじコンの登録料だけでは、運営は厳しいでしょう?
近藤 そうですね。サイトの管理も、サーバーを借りているとお金がかかりますし、登録のための面接に遠くへ出かけて、下手をするとお茶代をご馳走することにも。周囲からは、趣味ですか!?と(笑)。
──そもそも、なぜ婚活サイトを立ち上げたんですか?…続きは本誌に