社長が強制わいせつで逮捕されたNSGグループ企業のけじめ
2018年03月27日
2月末、「強制わいせつ致傷」の疑いで逮捕された新潟市の社長がいた。この社長の会社は教育産業を基軸に展開するNSGのグループ企業だった。この逮捕劇について、同グループでは何のコメントも発していないようだ。だが会社としても一定のけじめはつけたようで、この社長は不起訴となっている。
逮捕されたのは…
2月27日、地元紙に掲載された記事は、文字数も180字に満たない小さなものだった。
だが相当な反響があった。内容は以下のよう。2月26日に新潟市の会社社長が強制わいせつ致傷の疑いで新潟中央署に逮捕されたという。
事件があったのは1月26日で、会社社長が20代の女性を新潟市内にあるホテルの客室に連れ込み、押し倒して女性の体に触った際、女性の左手に打撲など全治およそ10日のけがをさせたというもの。新聞報道によれば、会社社長は容疑の一部を否認しているとされた。
50代前半のこの社長だが、新潟市の夜の繁華街、古町の界隈では比較的知られた人物だったらしい。「この社長の名と、顔くらいは知っている」という、新潟市内の経営者はこう言った。
「新聞、見ましたか? そのうちこうなるんじゃないかと思っていた」
別の経営者もまた同じように話した。
「新聞に出ていた件ね。やっぱりといった感じです。新聞報道の限りでしか知らないが、事件があった日から逮捕まで1カ月もあったのは、何かこじれてしまった事情があったのでは」
新潟市内の飲食店関係者はまったく違った評価だった。
「まさかと思いました。信じられない」
とにかく強制わいせつ致傷の疑いで逮捕ということだけは事実で、その余の事柄は評価の分かれるところだった。
この社長(仮にA社長とする)が経営した会社なのだが、前出の経営者らによれば、中央区に本社を置く紳士服や婦人服などの卸売り、販売を主な業務とする企業だった(仮にB社)する。
このB社なのだが、「NSGのグループ企業だ」(前出の経営者ら)という。教育産業を基軸に多方面に展開する同グループについて解説は不要だろう。同グループには大学や専門学校、あるいは社会福祉法人などの公益法人も名を連ねている。そのグループ企業の社長が強制わいせつ致傷で逮捕とは、不名誉極まりない話だ。
事件も人物も錯綜
1月に発生した事件だが、話はずいぶんと錯綜している。
まずその現場なのだが、ある飲食店関係筋の話によれば、「今はNSGのグループとなっているイタリア軒だ」という。だが前出の経営者らはこう言う。
「A社長がたいてい使っていたのは新潟グランドホテルだから、そっちだとばっかり思っていました」
被害者の女性についても錯綜している。…続きは本誌に