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2024年12月3日

身から出たサビ? 金子恵美前代議士の不安な今後

2017年11月27日

新潟4区では、’12年末衆院選からの約5年に及ぶ女の戦いに幕が降りた。勝利したのは菊田真紀子(無所属)。一方の金子恵美(自民)は比例復活も叶わなかった。金子の進退が注目されている。(敬称略)

 

代議士の品格

 

今回の衆院選で、明らかに金子は焦っていた。

「品位に欠けていましたよね。個人演説会では泣くし、実績が無いと言われていることを気にしてわざわざ“実績評価選挙”と掲げる。

 

フェイスブックでは公示直前に〈卑怯な手にも屈しません!〉と書き込んで、菊田陣営を批判しました。

 

相手陣営が卑怯な手を使ったかどうかは不明ですが、わざわざネットに書き込むことではありません。金子陣営も“こんなことを書いたら逆効果だ”と頭を抱えていたようです」(野党関係者)

 

金子の夫・宮崎謙介元代議士もまた、品が無かった。

 

選挙期間中、金子陣営が朝の辻立ちの準備に訪れると、現地では野党支持者たちが「原発再稼働反対」といったプラカードを掲げていた。たまたま場所がバッティングしただけなのだが、宮崎はこれに「選挙妨害だ!」と激怒。警察を呼んだ。しかし、警察はまともに取り合わなかった。

 

「野党支持者たちがあの場で抗議行動を行うことは、地元で選挙に関わる人なら誰でも知っています。宮崎さんは地元の状況を理解していないんです。宮崎さんは選挙の表舞台には立ちませんでしたが、有権者の見えないところでは、国会議員経験者として現場を仕切るシーンもありました。金子陣営にはそれを疎ましく思う人もいました」 (事情通)

 

過去3回にわたる金子VS菊田の戦いでは毎回、国定勇人三条市長の動向が注目されてきた。

 

金子が初出馬した’12年衆院選で市長は、現職菊田を支持。同衆院選では金子が小選挙区で当選し、菊田が比例復活した。これを受けて’14年衆院選で市長は、両者を支持。しかし「三条市は金子さんからお世話になったことはまだないが、自民党にはお世話になっている」と、皮肉を忘れなかった。

 

市長は今回の衆院選でも、両者に等距離で接した。

 

三条市民が話す。

「今回金子さんの集会に出席した国定市長は、金子さんの政治家としての実績を褒めました。それを聞いた金子支持者は“市長が初めて金子を褒めたぞ”とブラックジョークにしていましたが、地元住民としては笑うに笑えませんよ」

 

金子陣営は散開

 

「野党共闘」という言葉は、無党派層にもほぼ浸透したと思われる。字面が分かりやすいので報道でもよく使われる。

 

一方で「共闘」という言葉に抵抗を覚える民進関係者もいる。彼らは「あくまで野党との“選挙協力”だ」と頑なだ。

 

とはいえ、選挙では大人の対応を見せた。菊田陣営は「共に闘おう」との旗を掲げ、社民・共産が機動力を発揮した。浮動票も菊田に流れた。

 

「菊田は、わざわざタスキに無所属と書いて、比例復活が無いことをアピールしました。分かりやすいといえばそれまでですが、その分かりやすさから、菊田に同情票を投じた有権者もいたようです」 (野党関係者)

 

菊田が金子につけた票差は2万5千票。金子陣営は選挙戦後半、「ようやく相手の背中が見えてきた」と奮起していたが、その背中はあまりに遠く離れていた。…続きは本誌に

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