自民県議団 本気で語られる分裂の危機!
2017年09月27日
ここまで来れば本気なのかもしれない。県議会自民党会派の分裂だ。過去に兆候がなかったわけではない。衆院5区の候補者選考をめぐり、対立関係は誰の目にも明らかだった。いっそのこと会派を割り、互いに切磋琢磨する方が、議会の発展に貢献するかもしれない。
どちらも思惑外れ
あるベテランの自民党県議が、県会議員の名簿を見ながらこうつぶやいた。
「これは我が方、これは中間派、これは向こうだな」
選別の基準はシンプルだ。9月13日、自民党5区支部の選考委員会は故長島忠美衆院議員の後継として、泉田裕彦前知事を推薦するとした。この結果、及び経過を支持するのか否かが基準だ。
前出のベテラン県議は明確に、かつ断固として支持しない側に立つ。名付けるとすれば、泉田前知事と、前知事推薦を主導した星野伊佐夫県議に対抗する側だから、「反泉田・星野派」とでも言うべきか。以下は解散風が吹く前の談話だ。
「あんなの(泉田推薦決定)自民党の派閥である二階派かからの選挙資金に目がくらんだ奴がやったことだ。だがそううまく事は運ぶものではない。今回の補選がうまくいっても、現在の衆議院議員の任期からして1年以内に、確実に選挙がある。
仮に泉田が補選で当選し、次の総選挙に出馬したとしても、5区で落ちれば自身の地元である4区で出ることもできなくなるし、次の参院選を狙うこともできなくなる。こうなれば泉田は政治生命を失う。泉田を5区に持って来て、二階はうまくいったと思っているだろうが、それは違う」(反泉田星野派のベテラン県議)
ところが補選は解散、総選挙に飲み込まれ、統合されることになった。衆議院は常在戦場で、解散はいつあるか分からない。だが解散風が吹く前のように、「1年以内に確実に選挙がある」などと言えなくなったわけだ。これで反泉田・星野派は分が悪くなった。
「補選なら党本部から手当も特別扱いだったろうが、総選挙に統合では旨味がなくなったのではないか」 (同)
まあ、どちらも思惑が外れたということかも。
真・自民党へ
前出のベテラン県議は自民党県議を選別した結果としてこう言った。
「我が方(反泉田・星野派)はざっと20人。向こうは中間派も入れて10人といったところか」
泉田・星野派に色分けされた県議に聞いてみると、こう言う。…続きは本誌に