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2024年11月22日

反党行為の幹事長を罰せない自民党柏崎の内憂外患

2017年07月27日

自民党が空前の大敗を喫した東京都議選から一夜明けた7月3日、本県関係の与党議員は「国政にも波及する」と危機感を強め、県内の自民党各支部が抱えている課題やトラブルの調査に動き出した。とりわけ柏崎支部幹事長の反党行為に関心を寄せている。本県自民党は一枚岩になれるのか?

 

「私は正しい」懲罰委員会で幹事長が主張

 

本誌7月号の記事「ここまで腐れ切ったか、自民党柏崎幹事長の反党行為に騒然」が注目され、与党議員による自民党柏崎支部の役員、顧問、一般党員らを対象にヒアリングが行われた。

 

以下の記事は、当該与党議員への本誌取材に基づいて構成した。

 

自民党柏崎支部の荒城彦一幹事長による反党行為が明らかになった6月下旬、同柏崎支部(柏崎市田塚)で、与口善之柏崎市議(「決断と実行」)を議長に、懲罰委員会が開かれ、荒城氏の幹事長解任と自民党除籍について審議された。

 

1週間後、与口支部長から自民党柏崎支部の最高顧問に報告された。

 

その内容は次のようなものだった。

〇柏崎刈羽郡区の自民党員参加による懲罰委員会では、反党行為を行なった荒城彦一・幹事長(柏崎市議)の処遇について話し合った。

〇冒頭、荒城幹事長から事情説明を受けた(約30分間)。

〇事情説明で、荒城氏は自らが行なったことは反党行為ではなく、正当な理由があってのことだと主張した。

〇その日の懲罰委員会では、荒城氏を党規違反として処分するか否かについての結論は出なかった。後日、改めて懲罰委員会を招集して審議することにした。

〇(与口支部長の見解)荒城氏が自ら辞任することを望むが、今のところ、ご本人にその意思はないように思う。

〇(同)今回の荒城氏の振る舞いは、誰が見ても反党行為と呼べる性質のものだが、支部長権限で荒城氏を処分するのではなく、党員の皆さんの意見を集約したうえで裁定するのが妥当と考える。

 

以上の報告を受けた自民党柏崎支部の最高顧問は、本誌の取材に次のように答えた。

「私としては、荒城幹事長の処分は即断即決すべきだと考えるが、与口支部長の人柄がそうさせなかったのでしょう。ここは与口氏の判断に任せるしかない。

また、懲罰委員会の冒頭で、荒城氏は自分の正当性を主張したそうだが、今回、彼の行為のどこに正当性があるのか。公の場で、きっちりと説明すべきでしょう。

 

これまで、荒城氏については、珍しく骨っぽい地方政治家と評価してきたが、この数年は、虚言が多いのに閉口した。平気で嘘をつく政治家ほどタチの悪い者はいません。

 

ただし、今回の事態をご自身の手で収拾することができれば、荒城氏の評価は一変するかも知れません。彼にとっては、それが最後のチャンスになるでしょう。

 

そのためには、正々堂々と自分の非を認めて謝罪することです。それによって、荒城氏自身の出直しができるかも知れません。しかし、もはや彼は聞く耳を持たないですかね……」

 

江戸時代なら市中引き回し

 

前出の本県関係の与党議員は、「荒城という柏崎市議と面識はないが、政治を分かっている人とは思えない。そういう人を市議に選出した柏崎市民は、さぞかし裏切られたような気分でしょう。

 

財界にいがたの記事を読む限り、荒城という人は、およそ謙虚さに欠けている。

 

保守本流の柏崎市の市議として、今後も地方政治に関わっていくつもりなら自民党員として威儀を正すべきだろう。年齢的にも70歳に近いようだが、人としてもはや救いがたいように思える」と非難した。…続きは本誌に

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