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2024年11月21日

共産党副議長誕生! 新発田市議会のバラエティ”笑劇場”

2017年06月27日

このところ新発田市は祝賀ムードに沸いている。新しい公園や市の施設も続々と誕生した。5月には「新庁舎開庁・市制施行70周年記念式典」も開催された。新発田市議会も6月に人事が一新され、議長、副議長も改選された。ここで話題になったのが同市議会始まって以来という共産党の女性副議長誕生だ。こちらは祝賀ムードと共に、「あきれたム―ド」も一部に漂っている。

 

んだネス! しばた

 

新発田市の『広報しばた』には、毎月1日発行分に二階堂薫市長の「市長日記」(市長のコラム)が掲載される。6月1日号のタイトルは「ヨリネスしばたで逢いましょう」だった。「ヨリネスしばた」とは、写真の新庁舎のこと。

 

建設位置をめぐり、すったもんだもあった。建設物価の高騰で、工事費が当初計画の40億4千万円から約60億円に膨れもした。1億9千万円近い違算が発覚し、住民監査請求に発展したこともあった。とにかく新庁舎は今年1月、中心市街地のド真ん中にオープンした。

 

当初計画段階で1㎡当たりの総事業費は47万7千円、職員1人当たりの面積は28.6㎡とされた。4年前に竣工した燕市の新庁舎は前者が37万8千円、後者が34.3㎡。燕に比べ、「値段が高くて狭い」ということになる。

 

 

それでも「ヨリネス」に設置された全天候型で半屋内の「札の辻広場」には親子連れが遊び、ギャラリーやラウンジに市民が憩う姿が見られる。本誌記者は初めて訪ねた際、あんまり立派なので、つい「土足で大丈夫ですか?」と職員や居合わせた議員に尋ねたくらい。もちろん履物を脱ぐ必要はなかった。

 

さて二階堂市長のコラムだが、やっぱり期待に違わない内容が書いてあった。

 

 

〈かつて、『有楽町で逢いましょう』というヒット曲がありました。フランク永井さんの甘い歌声に誘われて、若者が有楽町を待ち合わせスポットにしたように、『ヨリネスで逢おうぜ』を合言葉にこの庁舎が市民の皆さんの集合場所になったらどんなに素敵でしょう〉

 

 

フランク永井とは、まさに昭和そのもの。新発田の中心市街地も新庁舎を除き、実に昭和っぽい。市長提案の「ヨリネスで逢おうぜ」だが、市外からの来訪者には実に分かりににくい。なぜか? 似た名称の施設が複数あるからだ。お城の近くにあった旧県立病院跡地の公園は「アイネスしばた」。JR新発田駅前に誕生した複合施設は「イクネスしばた」だ。

 

 

実際、本誌記者には「アイネス」で待ち合わせたつもりが、相手が「イクネス」に行ってしまった経験がある。その際、「いまどこだネス?」だの、「んだネス。あと5分で到着だネス」だのと、ユルい会話を楽しむことができた。これも新発田ならではだ。

 

オール与党の新発田

 

5月21日、新発田市では「新庁舎開庁・市制施行70周年記念式典」が開催された。前出の「○×ネス」といった公園や施設がオープンした新発田は、何となくユルい祝賀ムードが漂う。

 

その余勢をかったわけではないが、新発田市議会も議長や副議長の改選時期を迎えた。他市と同様、2年で交代するパターン。既に新聞報道でも明らかなように、6月14日に同市議会始まって以来、おそらく近郷近在でも初という共産党の女性副議長が誕生した。…続きは本誌に

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