コンプライアンス崩壊「だるまやグループ」
2017年05月27日
人気ラーメンチェーン「だるまやグループ」のコンプライアンス(法令順守)欠如はとどまるところを知らない。前号では社員がライバル店「たまる屋」の幹部の車のタイヤを計8回にわたってパンクさせた容疑で警察に逮捕された一件を報告したが、その後、本誌は前社長にまつわるスキャンダル情報をキャッチ。さらに現社長についても法律無視の雇用システムを従業員に教養している事実を掴んだ。地元ガイドブックが絶対に書けない本誌流”ラーメン特集第2弾”が今まさに炸裂する。
だるまや前社長が経営トップを退き「店員に降格」の背後に〝東堀の女〞
「だるまやグループ」の社長がその職を解かれ、長野の系列ラーメン店の一店員に実質的に降格されたとなれば、何かしらやらかしたであろうことは想像に難くない。社長解任の背景にはカネの問題と女の影が…。
真面目で評判の社長が突如退任
人気ラーメンチェーン「だるまやグループ」の経営権が今から4年前、創業オーナーから長野県上田市に本社を置く株式会社マテュリティに譲渡された一件はこれまでに本誌が再三にわたって報じてきた。
具体的には2013年2月14日付で創業オーナーの相原廣氏がグループ中核企業の代表取締役を辞任し、同氏に代わって同社を買収したマテュリティから送り込まれた堀内隆博氏が同日付で新たに代表取締役に就任。同時にマテュリティの創業オーナーである翠川忠彦氏も代表権のある会長に就任し、新体制が始動したのだった。
関係筋がいう。
「堀内さんはだるまや社長に就任した時点で40歳になるかならないかでした。社長とはいえ全権を委任されていたわけではなく、実権は彼よりも年上の翠川会長が握っており、堀内さんは翠川会長の指示どおりに動いていたというわけです」 (業界関係者)
本誌記者も今から3年前に堀内氏に取材したことがあるが、非常に真面目な好青年といった印象だった。
この関係筋も「同感」だという。
「堀内さんはとにかく真面目な男でね、取引先の間での評判も良かったし、社内でも彼のことを悪く言う社員はほとんどいなかったのではないかと思いますよ」 (同)
それほど評判の良かった堀内氏だが、その彼が昨年6月に突如として社長を退任したことから、取引先など業界関係者の間で「なぜ、あの堀内さんが社長を降りたのか?」と疑問視する声が上がったという。別の関係筋が話す。
「翠川会長はかなりのワンマンのようですが、その下に仕える堀内社長は従順な性格でしたから歯向かうなどということはあり得ません。したがって経営方針の食い違いか何かで二人が衝突した末に、堀内さんが社長を干されたなどということは考えにくかったわけです」(堀内氏を知る会社社長)
株式会社だるまやの登記簿謄本を見ると、堀内氏は昨年6月14日付で社長を退任したことが記されている。
同日付で新たに社長に就任したのは齋藤雄司氏で、同氏は経営権がマテュリティに譲渡される以前から同社に勤め続けている生え抜きだという。
したがって齋藤氏が社歴3年そこそこの堀内氏よりもずっと社内事情に精通していたということは十分に考えられ、こうした事情から社長交代となった可能性も否定できないわけだが…。…続きは本誌に