─ フィリピーナが依頼してきた難易度マックスの浮気調査 ─
2017年04月27日
断りづらい先からの調査依頼
今回、私たちに与えられた案件は正直なところかなりタイトなものでした。しかし、こうした難しい調査こそが私たちも成長する機会と捉えることもできます。進展するまでは辞められない!という調査ではありましたが、結末やいかに─。
かれこれ15年ほどお世話になっている某氏から過日、こんな電話をいただきました。
「知り合いのフィリピーナが信頼できる調査業者を探しているんだが所長、引き受けてくれるかい?」 (知人男性)
そのフィリピン女性は日本人男性と結婚して新潟市内に住んでいるとのことですが、最近、突如としてご主人から離婚話を突き付けられたといいます。
同氏が続けます。
「その旦那が、どうやら東京の女とデキちゃったらしいんだわ。実は私も旦那を知らないこともないんだけど…。離婚を突き付けられたフィリピーナ? そりゃ大きなショックを受けて泣きじゃくっててさ。彼女は絶対に別れたくないんだって。彼女は店に貢献してくれているし、ビジネスじゃ私には必要な存在で…」(同)
調査結果がどう出るかは別として、いずれにしても遠からず修羅場が訪れるのは必至といえるでしょう。とはいえ紹介者が長年お付き合いをさせていただいている知人ですから、調査をお断りしてその方の顔を潰すわけにもいきません。
その方の把握しているあらましを聞いたところ私も少々考えてしまいましたが、一瞬間をおいて「私でお役に立てることなら」とお引き受けした次第です。
後日、当調査事務所に相談に訪れたフィリピン女性はジャスミンさん(仮名)で、年齢は34歳。ご主人の山原茂樹さん(同・42)との結婚歴は8年とのことです。お二人の間には二人のお子さんがいらっしゃいます。
事務所の相談室にお通しすると、ジャスミンさんは泣きながらこう話しました。
「ソトにオンナをつくって、ヒドすぎるよ。ワタシ、ナニもワルいことしてないのに…。ワタシ、パパのパロパロ(浮気)はユルせないけど、でもパパとはワカれたくないよ。あっちのオンナがサヨナラするのがホントでしょ? ワタシ、ゼッタイにリコンしたくないよ!」(ジャスミンさん)
ジャスミンさんは片言の日本語で私に悲痛な思いを訴えかけました。ちなみにパロパロはタガログ語で蝶のことだそうですが、蝶が蜜を求めて花から花へと飛び回る姿が浮気男に似ていることから、日本のフィリピンパブで働く女性の間でいつしか浮気のことをパロパロと呼ぶようになったのだそうです。…続きは本誌に