ワイド 米山隆一知事の”バク転県政”
2016年11月28日
勝手に与党面した県議会民進にいがたは、厚顔な押しかけ女房か!?
11月17日、県議会の臨時会で民進にいがたの大渕健県議は「米山知事とは協力関係を持って県政運営にあたっていく」と発言した。10月の知事選に絡み、同知事が民進党を離党せざるを得ない状況にしたのは誰だったのか。一人でも支持する県議がほしい知事の窮状をいいことに、まるで民進にいがたは貞節のかけらもない押しかけ女房じゃないか。
冒頭から揚げ足取り気味の余談で恐縮だ。民進党県連では知事選のごたごたから黒岩宇洋衆院議員が代表を辞任。10月24日、新たに鷲尾英一郎衆院議員が代表代行に就任した。県連のウェブサイトも更新され、役員のページには〈黒岩宇洋代表は引責辞任し…〉と解説してある。
確かに県連役員のページには〈代表代行 鷲尾英一郎〉とある。ところが5人いる副代表の欄に目を移し、あぜんとするばかり。何と副代表の一人として〈米山隆一 第5総支部長〉と書いてある。
今や知事となった米山前第5総支部長は、知事選出馬に際し民進党を離党したのではなかったか。未練なのだろうか、それとも偽りの記述をしてまで知事との関係を強調したいのか。
余談はさておき11月17日、県議会で米山隆一知事の所信表明に対する質疑が行われた。トップが自民党、次いで質問に立ったのが民進にいがたの大渕健県議(新潟市西区)。同県議は同党県連の幹事長だ。
冒頭、大渕県議はこう述べた。「私たちの会派は、政策、理念などから、米山知事とは協力関係を持って県政運営にあたっていくことができると考え、友好的立場を基本とすることを念頭に…」 「私たちは米山与党です」と言わんばかりの発言に、議場内でも自民党の議席あたりが少しざわついた。
今回の知事選で民進党の動向は理解不能だった。早くから党内で「米山に知事選出馬の意向あり」との話は出ていたという。結論だけ言えば民進党は独自候補の擁立を断念。市民団体からの「共産、社民、自由と共に、野党連合で米山を擁立する」という提案も一蹴した。そして「自由投票」という結論に達した。
これで米山がボロ負けすれば民進党の面子も立っただろう。ところが大接戦で、あわてて「自由投票」だからと、米山陣営に馳せ参じ始めた。「自由投票」を決めた当の前県連代表、黒岩衆院議員は臆面なく「米山支持」を言い出し、党の蓮舫代表までやって来た。
そして米山知事が誕生すると、民進党は「私たちは与党です」みたいな話をし出した。党県連の理解不能な動向のため、米山が離党して知事選に出馬する状況となったのでは。
「一連の経緯について、きちんと総括した。知事と基本的な考えに違いはない」と、党県連の鷲尾代表代行は強調する。米山知事も県議会で一人でも多くの県議から支持を得たいところだろう。大渕幹事長も「友好的立場を基本に」と言う前に、「私たちもきちん総括した」とか何とか、言うべきではなかった?