変額保険にヒットの兆し 隣の家の資産運用の実態!
2016年10月27日
「うちなんて全然お金持ってないよ」という他人の言葉を真に受けている人がいたら、考え方を改めたほうがいい。「ない、ない」と言っている人にかぎってしっかりと貯め込んでいるものだ。もしかしたら持っていないのはアナタだけかもしれない!? 普通のサラリーマンや主婦が人知れず勤しんでいる資産形成の最新事情をリポートする。
500万円投資した主婦が年利7~9%を確保
過日、記者は十年来の付き合いのある知り合いの主婦からふいにこんな話を聞かされた。ちなみに年齢は40歳。
「1年ものの定期預金に100万円を寝かしていても金利が150円にしかならない超低金利時代だよ。●●(記者の名前)は何か資産運用している?」
記者が「とくにしてないよ」と答えると、彼女は事も無げにこう話すのだった。
「私、生命保険の営業担当者に勧められて500万円の金融商品を買ったよ。そしたら年利7~9%のペースで順調に資産が増えていて、その話をしたら女友達も興味を示して300万円買ったわよ。●●も買ったほうがいいよ」
300万円の金融商品を買った彼女の友達というのも実は記者の知り合いである。普通の主婦、しかも知人が500万円、300万円と景気良く投資している事実に記者は大いにショックを受けた次第だ。
彼女たちはいかなる金融商品を購入したのか? そもそも生命保険の営業担当者から勧められた資産運用とは何なのか? 生命保険はいざというときに保険金がおりる商品であり、資産運用とは無縁ではないのか?
さまざまな疑問を抱きつつ、記者は彼女の口利きにより当の保険会社に取材させてもらうことになった。
取材当日、記者が訪れたのはJR新潟駅からほど近くにある総合保険コンサルティングのグッドウイン新潟支社。グッドウインの本社は東京・渋谷にあり、設立は1997年。社名は片仮名だが外資系ではなく、純粋な国内企業だ。
取材に応じてくれた同社新潟支社の海津哉か な子こ 支社長の名刺にはファイナンシャルプランナーであることが記されている。まずはファイナンシャルプ
ランナーとは何なのかについて尋ねた。
「ファイナンシャルプランナーは国家資格です。昔とは違って最近の保険販売はお客さまに保険商品だけをお勧めしていればよいというわけではなく、家計の改善から相続対策に至るまでさまざまなご提案をさせていただいています。
こうしたことから保険業界では10年ほど前から不動産や税金、相続など各分野の知識に精通しているファイナンシャルプランナーの資格を取得する営業担当者が非常に増えているのです」 (海津支社長)
会社案内を見ると、グッドウインの取扱保険会社は生保が21社、損保が13社となっている。これほどたくさんの会社の保険商品を扱う狙いは何なのか? 保険にそう大差などないのではないか?…続きは本誌に