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2024年11月22日

五泉市議会 共産議員の辞職勧告「仰天の内幕」

2016年09月27日

9月2日、五泉市議会は共産党の猪熊豊市議に対する議員辞職勧告決議を可決した。決議によれば、同市議は3年前の行政視察で、「身勝手な行動をした上に往復1,020円の指定席料を不正受給した」という。だが何が不正で、何が身勝手だったのか…? その検証もないままの、浴びせ倒しの可決劇だった。

 

アッと驚く辞職勧告決議案

 

五泉市議会9月定例会は2日から始まった。議会初日の本会議は9時30分開会と決まっている。だが定刻どおりに始まらないのが、同市議会の悪しき慣習だ。昨年10月25日、市議会は改選された。その後、昨年11月の臨時会と12月定例会、そして今年2月の定例会までは、ほぼ定刻どおり始まった。

 

だが前回の6月定例会は開始が何と午後1時33分。病が再発してしまった。

 

もめごとが発生すると、議会はすんなり始まらない。議会運営委員会などを開いて協議が続く。前回の6月定例会もいろいろあったが、その中身は以前に本誌記事で紹介されているので、そちらに譲る。

 

さて9月定例会が開会したのは定刻より30分遅れた午前10時過ぎだった。始まって間もなく、林茂議長が膝に人工関節を入れるため入院していたとかで、議長から挨拶があった。別にこれでもめたわけではない。

 

p124

「次に猪熊議員に対する議員辞職勧告決議案を議題といたします」開会から数分後、林議長がこう告げた。

 

いきなりビックリな議題が降ってわいた。これがあったため、議会は定刻より30分遅れで始まったらしい。猪熊豊市議は共産党所属のベテラン市議だ、議案の提出者は4人いる(阿部周か ね夫、剣持雄吾、鈴木良民、佐藤浩の各市議)。

 

代表して阿部市議が決議案を読み上げた。

 

「平成25年11月8日から9日にかけての広報特別委員会の横須賀市行政視察において、猪熊豊議員による五泉市議会議員の信頼を失墜させる公費の不正受給が判明した。

 

先般の議会運営委員会での猪熊豊議員の発言や当時の視察行程、現金の受領書から、五泉市議会の公務である広報特別委員会の視察日程を無視し、身勝手な単独行動をとっていながら、公費を使っていた事実が確認された。さらに、新幹線の旅費需給に関しても不正受給を確認した」

 

3年前のことではあるが、何やら由々しき事態のような雰囲気が漂う。

 

横須賀の敵を横須賀で

 

なぜ3年前の視察が今頃になって問題視されるのか、素朴な疑問でもある。阿部周夫市議が読み上げた辞職勧告決議案に、「先般の議会運営委員会(議運)で…」とある。9月定例会が始まる直前の8月29日に議運が開催され、そこで3年前の横須賀視察について論議されたらしい。

 

そのきっかけとなったのも、やはり横須賀の視察だったらしい。…続きは本誌に

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