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2024年11月22日

泉田知事が4選出馬を突如翻意した決定的理由

2016年09月27日


「昨日の今日じゃないか」

 

「泉田陣営は(8月)28日に会合を開き、翌々日の30日には出馬取り止め会見ですよ。前日の29 日には知事選撤退の発表文を泉田自身が打ち込んでいたわけですから、昨日の今日じゃないですか」と、泉田の支援者も驚きを通り越した声を上げた。

 

動顛したのは支援者だけではない。篠田新潟市長や出馬を表明していた森長岡市長(当時)は目を剥き、長島忠美県連会長は絶句した。4選出馬の翻意を予想していた人物は皆無だったと思われる。

 

森長岡市長が出馬表明した直後の選挙戦の予想も泉田優勢というのが、大方の見立てだった。「6・4で泉田有利、いや7・3だろう」と、森陣営からも悲観的な予想が大勢を
占めていたのだ。

 

「森の出馬表明は8月10日と遅れに遅れたことが、陣営の不安を駆り立てていました。森は全国市長会会長をバックに、県内市町村長からの推薦獲得を知事選の突破口にしようと目論んでいたのです。

 

蓋を開けてみたら三条の国定市長、見附の久住市長の5市町村長程度。政令市の新潟市長や上越市長の名がなかった。こんな体制で勝てるのかと不安が過よぎったものです」

 

主婦層の大半は原発再稼働に恐怖心を抱いている。泉田陣営が反原発を旗頭とすれば、主婦層の大半の票は泉田に流れる。そのことを恐れる森陣営の不安は恐怖に近かった。

 

p26

泉田陣営は盆前に知事選を意識した室内ポスター5万枚を配っている。選挙資金として5000万円を集めたとの情報も流れた。リサーチセンター調べでも泉田優勢の情報も伝わっていた。

 

新潟経済界や県議からは反泉田の狼煙が矢継ぎ早に挙がっていたものの、泉田強しの風評は大方の予想だったのだ。

 

優勢な位置にいた現職知事が一夜にして出馬取りやめを決断するからには劇薬じみた事態が発生したとしか考えられない。

 

「泉田知事は日報報道が理由と繰り返し述べていますが、記事が出るたび抗議文を送っている人物がそれを理由とするのは当たらない。日報報道が原因であれば、あれほどの反論はしませんよ」 (事情通)

 

ヒロイズムに浸りがちな泉田知事のこと、口に出すのも憚られる事態が起きていたと捉えるのが道理だろう。…続きは本誌に

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