りゅーとぴあ改修工事 ”案の定”な入札結果は”やっぱり闇”!?
2016年08月27日
5月に行われた新潟市民芸術文化会館の大規模改修工事で、市内業者は門前払いだった。実績要件ではねられ、入札に参加もさせてもらえなかった。7月に開札された舞台の音響、照明工事では市内業者の参加が許されたものの、大方の予想に違わず、案の定の結果に終わった。
市内業者は門前払い
5月に開札された新潟市芸術文化会館(芸文)の改修工事(別表2上)について、新潟市議会の6月定例会でこんなやり取りがあった。質問したのは古泉幸一市議(江南区、保守市民クラブ)だった。
「この(入札の)要件に当てはまる新潟市内の企業は何社ありますか」
堀内貞子建築部長がこう答えた。
「市内にはございません」
古泉市議がやや怒気を込めてこう言った。
「市内に請ける会社がないような要件を付けるのですか。はなから市内業者に(仕事を)出す意思がないということですよね」
これが今年度実施されている芸文の大規模改修工事で、舞台機構設備工事に関する入札の中身だった。この入札に参加するための実績要件に、以下のような部分があった。
〈平成18年4月1日以降に竣工した(ホールで)客席(固定席)900席以上、かつ工事1件あたりの請負金額が1億円以上…(略)…の元請実績があるもの〉
〈900席以上、かつ請負金額が1億円以上〉の要件だが、客席数については改修される芸文のホールの約2分の1(コンサートホールの座席数は約1千900)、請負金額は国内の同種の工事を参考に設定されたという(堀内貞子建築部長の答弁より)。
建築部長が答弁したごとく、この条件をクリアできる市内業者は皆無。この工事について、発注者の市は市内業者などはなから相手にしていなかった。果たして結果は別
表のよう。東京都港区のカヤバシステムマシナリーが9億680万円で落札した。
別表1を見ていただきたい。5月の入札で芸文の舞台機構設備工事を受注したカヤバシステムマシナリーだが、…続きは本誌に