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2024年11月21日

参院選 自民敗北の真相

2016年07月27日

p160

総理に副総理、党三役に閣僚と、中原の応援弁士はさながら日替わり定食。連日、大物議員が入れ替わり立ち替わり来県した。

とはいえ、肝心の中原に知名度は無い。有権者にとっては中原と弁士、どちらが主菜でどちらが副菜だったのか。

勝利したのは森裕子。県政始まって以来の野党大同団結に成功したはいいが、まだ政治家としての再スタートを切ったばかり。国会で、「野党共闘の正体見たり森裕子」とならぬよう。(本文一部敬略称)

 

今回の参院選は都市部での票の出方が勝敗を分けた。新潟市では中原が劣勢下から逆転、上越市では森が中原に大きく水をあけた。上越市での森リードの裏には、参院議員・風間直樹の度量の広さもある。

 

重鎮効果、生かしきれず

 

「小沢さんは最初、新潟市に来るって聞いていましたよ」(新潟市の森支持者)

 

ところが、生活・小沢一郎党代表の新潟市入りはなかった。入ったのは佐渡市(5月29日)と長岡市(6月8日)。

新潟市にテコ入れする必要がない=新潟市では森優位。森陣営のそんな意図が読み取れる。

 

しかし結局、新潟市内では中原が森を上回る票を集めた。市内全体での票差は僅かだが、中原の地元西区や中心部となる中央区では森をリード。逆に秋葉区では森に5千票以上負けた。同地区は民進党県連前幹事長・内山五郎氏(元県議)の地元であり、同前代表・菊田真紀子代議士の支持も厚い。森の地元でもある。

「選対本部の調査では当初、西区や中央区のポイントが著しくなかった。”一番の大票田で何をやっているんだ”と、新潟市内の自民党関係者は、本部から発破をかけられていたそうですよ」 (事情通)

 

必死さは、石崎徹代議士の演説からも窺えた。

「新潟駅の立体交差事業はなぜ遅れているのか。民主党政権の時、予算が削られたからです。これは政治家が言っているだけではありません。国交省の方に聞いても、明確に、民主党政権時に予算を大幅に削られたことが一番の要因だと言っています。この予算を取り戻したのが中原八一政務官(当時)なんです」

 

「皆さん(集会参加者)のご関係の中には労働組合の方がいらっしゃいますよね。本当はやりたくないけれど、仕事の絡みで労働組合の活動をされている方は多いと思います。

新潟はなぜ組合が強いかというと、市役所と県庁、2つもあるからです。(小選挙区)1区で勝つには、相手の票を我々がどれだけ奪うかという点にかかっています」 (6月24日=新潟市)

 

今回の選挙戦では、自民党本部から県内各地への大物議員投入が話題となった。…続きは本誌に

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