「金子は比例へ」候補差し替えを主張した人物の真意
2016年04月27日
加茂の出身者は剛直な人が多いのかもしれない。筆頭は何と言っても小池清彦市長だろう。それに勝るとも劣らないのが泉田裕彦知事。そして今は副議長を務める金谷國彦県議もそのうちの一人だ。衆院4区の金子恵美について、「比例という選択もある。候補差し替え」という主張を曲げようとしない(敬称略)
報道は離婚だけ
4月10日の日曜日、天気も上々で県内にある桜の名所はいずこも人出が最高潮だった。この日、衆院4区はお花見どころではなく、まさに政治イベントが目白押し。三条市では国定勇人市長の市政報告会が開催された。
例年は市長選の年に開催されているのだが、2年前に既に改選は終えている。今年行報道は離婚だけわれる選挙は夏の参院選か秋の知事選だ。衆参ダブルはその可能性が遠のいているらしい。国定市長は「機会があれば上を狙っている」という。市政報告会を開催した市長の狙いは…と、勘繰りたくなる。
同じ日、意表を突いて昔の支持者らが開いた会合に登場したのが、かつて衆院4区で自民の公認候補だった医師の栗原洋志だ。その様子は別掲記事のよう。この日、栗原を連続して敗退させた菊田真紀子は民進党県連の結成大会にいた。
最も注目だったのは金子恵美だろう。これまた4月10日に開催された自民党の衆院4区支部代表者会議に姿を見せた。出産、育休、そしてあの一件以来、金子が選挙区に戻ったのはこの日が初めてだった。
この会合を終えた金子恵美はメディアの囲み取材を受けた。この取材に基づく報道は、ことごとく「金子、離婚の可能性を示唆」というもの。大手メディアはワイドショー化しているようだ。
国定、栗原、菊田、金子の関連でトップニュースとなるべきは「金子恵美、離婚か」にあらず。4区支部の代表者会議で、金谷國彦県議(加茂市・南蒲原郡)が主張した、「金
子は比例に転出し、4区の自民党公認候補を差し替えよ」という見解こそビッグニュースだった。
これには出席者が度胆を抜かれたという。ある自民党県連関係者はこう言う。
「今回はビックリしました。金谷先生は会議に遅れて来られ、言うだけ言って早々にお帰りになりました。さすが金谷先生は神主さまで、私どものように俗世に住む者と違う。天空界の方でいらっしゃる」
ミスプリの差し替えに非ず
金谷國彦県議は現在5期目、県会では副議長を務めている。先の指摘のように神職で、同じく神職である加茂の小池清彦市長が柳生新陰流剣道の免許皆伝なら、同県議は空手道八段の腕前だ。
出席者によれば、4月10日に開催された自民党衆院4区支部の代表者会議で、金谷県議はおおよそ以下のように述べたという。
「金子恵美を担ぎ上げ、国会議員にしたのは私たちだ。金子は比例でいい。若く有力な選挙区の候補たるべき人物は複数いる。このままの状態で金子は勝てない。勝てない選挙をするわけにはいかない」
この発言について自民党県連の関係者はこう言う。…続きは本誌にて