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2024年11月23日

知事選・候補者選定の五里霧中

2016年04月27日

今年10月に行われる知事選だが、今のところ表立った対立候補は現れていない。知事選に執念を燃やす森長岡市長だが、周囲の環境が整わない限り出馬表明には進展しまい。選挙に強いとされる泉田知事だが、新潟日報の報道スタンスは反泉田に完全シフト、この影響は侮れない。自民党県議の大半も反泉田で固まっている。蜜月関係にあった星野県連会長と泉田との間に修復不能な亀裂も漏れ伝わってきた。( 敬称略)

 

星野と泉田の密談

 

「星野伊佐夫?煮ても焼いても喰えない男ですよ」 某事情通はアッサリと、こう切って捨てる。

 

星野は長岡商業卒の星野組の次男。営業力がなく、田中角栄の選挙応援に駆り出されたことで人生が一変した。当時は田中角栄の全盛期であり、県議から参院議員に押し上げた長谷川信の後釜となった。以後、11期連続当選の県議最古参にして自民党の県連会長である。

 

歴史は時としてそれに相応しくない人物に運命の鍵を渡すことがある。「関ヶ原」がなければ、20歳に満たない小早川秀秋が歴史の表舞台に登場することはなかった。県選出の国会議員が小者揃いである力関係が星野をして県重鎮に居座らせる背景がある。石崎徹、細田健一、斎藤洋明、金子恵美は2期目の陣笠に過ぎない。県議と公明党の応援なしでは当選は覚束ない。3期の高鳥修一に政治力はない。

 

長島忠美は4期を務める副大臣ではあるが、星野の選挙基盤に頼ざるを得ない。

p26

「星野は新潟県発展の具体策はおろか絵図面も持ち合わせていない。だから泉田に諫言することもなく、ささやかな利権を吸うだけの新潟県のガンに成り下がっている」(若手県議)

 

一方で長岡の経済人は真逆のことを言う。

「星野は泉田に知事を降りるよう説得を続けていますよ。3月の末ころにも『3期でいいじゃないか』と密談しています。泉田は2月26日に出馬表明しているから、県民に嘘をつくことになる、と逃げていますがね」

 

泉田知事は2月26日に議場で出馬を表明しているが、県連会長の星野に相談はしていない。自民党の支持なくして知事選は戦えないのはこれまでの鉄則だが、泉田は自民党の支援なしでも、民進党だけでも出る腹とみていい。泉田の思案は執念めいている。「12年前の知事選初出馬の時、泉田は星野にどれほど世話になったか。今は生みの親ともいえる星野を敵にまわしてもいいと思っている。感謝心のない情のない人物です。約束事を反古にしても恥じない男ですよ」(同)

 

反原発と言ったことはない、と大見得を切るあたりはいかにも泉田らしい。…続きは本誌に

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