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2024年11月24日

知事が吹っ飛ぶ自民党の”激辛”質問

2016年03月28日

p143

知事が吹っ飛ぶ自民の激辛質問その本気度は?

 

自民の3次連合登壇は異例の事態だったという。手厳しい内容の代表質問もさることながら、3次連合での追及はさらに激辛の内容となった。質問者に抜擢されたのが桜井甚一県議。原発再稼働、法定4計画が未策定、そして県央基幹病院について、3次連合のあるべき姿を示すような内容だった。

 

委員会はやらせ、命見殺し

 

それは3月17日に開催された、通称3次連合でのことだった。本会議場を使い、全議員出席で行う連合委員会は新潟独自の制度だという。県議会
の2月定例会では会期の終盤に第3次の連合委員会が行われる。本会議での知事答弁を受けて各常任委員会で掘り下げ、新たな角度から知事出席の連合委員会で問題点をただす。これが3次連合だ。

 

この3次連合に、県議会で圧倒的な勢力を誇る自民が質問者を立てた。何と19年ぶりという異例の事態だという。質問者に抜擢されたのが党県
連で議会対策委員長を務める桜井甚一県議(燕市西蒲原郡)だった。定例会序盤、党県連幹事長の小野峯生県議による代表質問は辛口だった。桜井県議による3次連合は、それを上回る”激辛”の仕上がりだ。

 

桜井県議は厚生環境委員会の所属。同委員会は原発関連の部局や病院局などを所管している。小野県議による代表質問で”厳しい指摘”となったのは、原発再稼働や、常識外とされた医療・福祉の法定4計画未策定などについてだった。

 

これらはすべて厚生環境委員会の所管事項だ。それゆえ同委員会所属で、県連の議対委員長である桜井県議が抜擢されたらしい。同県議の質問
で最後の部分が県央基幹病院に関することだった。

 

「県央基幹病院は昨年3回目の基本計画策定委員会で建設用地が決定されたが、この委員会の議論で用地が決められたのではない。知事が以前から病院の建設位置について(燕三条)駅の周辺に固執してきたのは周知の事実。結論ありきで、委員会は”やらせ”だった」(桜井甚一県議)

 

知事が固執したという燕三条駅周辺の土地は、クリアすべき事が山積だという。そのため病院の開設が遅れざるを得ない。

 

「かつて震災がれきを受け入れた自治体に対し、知事が”殺人行為に等しい”と述べたことをよく覚えている。知事が(県央基幹病院の建設位置について)駅周辺にこだわるあまり、病院の開設が先に延びることは、本来救える命を見殺しにするに等しい」 (同)

 

出口なき検証と総括

 

桜井県議の質問は原発の再稼働問題から始まった。これまで泉田知事は「福島の検証なくして再稼働はあり得ない」としていた。それが微妙な内ため病院の開設が遅れざるを得ない。

…続きは本誌にて

 

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