”チャラ男”と嘲られた石崎徹代議士が怯えること
2016年03月28日
週刊新潮3月24日号(16日発売)で衆院議員・石﨑徹(新潟1区)のセクハラ及び二股疑惑が報道された。疑惑を真実と受け取る政界関係者は少なからずいる。一方、記事中でセクハラ疑惑の根拠となった”経緯書”については、石﨑の周辺関係者は首を傾げる。そういった文書に心当たりがないという。石﨑事務所にセクハラの”経緯書”作成を指示したとされる後援会会長も、本誌取材で石﨑の醜聞を否定。セクハラを受けたとされる当人やその親族も、セクハラを否定しているのだからややこしい。(本文一部敬称略)
石﨑の3・11
年頭、本稿とは別件の取材で石﨑の新潟事務所(新潟市中央区)に訪れた際、こんな文言が目に留まった。
〈自民党にもハトがいた〉
毎日新聞による特集記事のタイトルだ。〈過去を学び「分厚い保守政治」を目指す若手議員の会〉を取材したもので、石﨑もそこに含まれている。昨年5月の記事で、石﨑のお気に入りらしい。掲載紙面が来客者のよく目に入る位置に置かれていた。
その”ハト”が食らったのは、豆鉄砲といった生優しいものではなかった。
「東京では昨年夏頃から、週刊誌による石﨑の取材が進められていました」(政界通)
取材は複数誌が進めていたという。本県でも今年2月頃から、「石﨑の記事が週刊誌に載る」と政界関係者の間で囁かれていた。
そして週刊新潮3月24日号が発売された。同号で石﨑は「安倍チルドレン最凶のチャラ男」と名付けられ、セクハラ及び二股疑惑が報道されたが、石﨑は両疑惑を否定している。
フェイスブックやツイッターなどをまめに更新する石﨑だが、本人による更新は同誌発売前の3月11日にストップ( 本稿校了日時点)。出席予定だった3月16日の新潟市での会合も欠席。3月20日に予定していた「とおると語る会」も開催中止となった。
「党本部から、表立った活動は控えろと言われているようです」(自民党関係者)
石﨑は1984年1月25日生まれ。現在32歳。独身。バツイチの新潟市出身。慶応大学卒業後、財務省へ入省。’12年末の衆院選で初当選。’14年末の衆院選で再選を果たし、現在2期。
経歴は華々しいが、家柄は平凡。父は、石﨑の政界入りに猛反対したという。
「至って普通の家庭ですよ。お金持ちの家ではないし、世襲政治家でもありません」(支持者)
錯綜するセクハラ証言
週刊新潮によれば石﨑は’14年4月12~ 13 日、居酒屋と車中で女性秘書(当時)にセクハラを行ったとされる。同誌はそのセクハラの内容が女性視点で記された文書を入手しており、石﨑徹連合後援会・渡辺毅会長に、文書がつくられた経緯を尋ねている。
セクハラを受けたとされる元女性秘書は、’14年に事務所に採用された。
〈そのわずか1カ月後、別の秘書から、その女性が石﨑君に言い寄られ、それを苦に事務所を辞めることになったと報告があった。なぜ、そのようなことになったのか。私は、秘書にその
女性から聞き取りをさせ、”経緯書”をつくらせました〉(週刊新潮3月24日号での渡辺会長の話)
しかし本誌取材では、事情通がこんな証言をする。「石﨑事務所や後援会の関係者は、報道されているような経緯書の存在を全く知らないようです」
’14年に女性秘書が採用されたことは間違いない。そして短期間で事務所を去ったことも同様。…続きは本誌にて