柏崎刈羽原発作業員 暴行・逮捕の一部始終
2016年01月27日
地元関係者のみならず、経団連をはじめとする経済団体からも早期再稼働を望む声が高まっている東京電力の柏崎刈羽原発。こうした中、原発再稼働に向けた機運の高まりを台無しにするような出来事が起きた。原発作業員が地元飲食店の従業員に対して暴力行為におよんだのだ。しかしながら被害者に対するその後の対応は拙劣極まりなく、警察が加害者を逮捕する事態へと発展。東電を頂点に元請け、下請け、孫請けら“原発サークル”の指導・管理体制の甘さが露呈した形だ。
地元飲食店でも悪評判
柏崎刈羽原発内の作業に従事するAとS(※いずれもが20代後半)が柏崎市内のキャバクラを訪れたのは昨年9月12日(土曜)の午後11時40分ごろのことだった。
二人が同店に足を踏み入れたのはこの日が初めてではなかった。
同店関係者がいう。
「二人は以前から当店を利用してくれてはいましたが、正直なところ綺麗な飲み方ではなく、他のお客さまにご迷惑を掛けるような乱暴な振る舞いをするため私たちも困っていました。
その夜も二人は来店時点ですでにかなり酔っており、いきなりボーイに因縁をつけて”何見てるんだ! アイスピックでぶっ刺してやる!”などの暴言を連発しました。
とはいえ入店を断ったのでは二人はさらに手の付けられない状態になると思われたことから、少し飲んでいただいてからお帰りいただこうと考え、席にご案内しました。そしてしばらく女の子たちが接客した後に、頃合いを見計らって閉店時刻になったことをお伝えしたのです」
そして同店関係者に促されて店外に出ると、Aが突然怒り出したという。
「お前なんだ! なんでオレたちが帰らなきゃダメなんだよ!」
すると二人はさらに暴言を吐き続けたことから、店長は毅然とした態度でこう言ったという。
「もう店には来ないでください。出入り禁止です」
その言葉を聞いて、Sがいきなり店長の首を締めてきたという。
店長がそのときの状況を説明する。
「当然抵抗しましたが、Sが思いきり首を締めてきたので、私はだんだん意識が遠くなってきて失神寸前までいきました。
同時にAに腕や手首を掴まれて引っ張られたことから、私はまったく抵抗できないまま”このまま殺されるのではないか”といった強い恐怖を感じました」(同店店長)
しかし幸い他の男性従業員が居合わせ止めに入ったことから、二人による暴行はそこで終わったという。
この一件が起きた直後、店長が他店にも確認したところ、AとSの両名は地元飲食店関係者の間では札付きとして名が知られており、これまでにも複数の店で粗
暴な言動におよび、何軒もの店が彼らを出入り禁止にしていたことが分かった。
業務発注業者は「関知せず」
地元のある飲食店関係者がいう。…続きは本誌にて