まさかの副業？ 新潟市長 不動産投資でアパート新築
2015年11月27日
市長と同窓で先輩に当たる経営者はこう言いった。「古代中国の禹う 王は、治水に没頭するあまり、自宅の前を三度も通り過ぎてしまった。為政者たるものはかくあるべし」。政令市新潟のトップは、市政に没頭するどころか、蓄財に余念がないらしい。
建築主 篠田昭様
「嘘だと思うのなら、自分の目で確かめればいい。土地や建物は動かないから、逃げも隠れもしない。本当の話だ」
11月初めのことだ。新潟市中央区の不動産業者がこう言った。いちがいに信じがたいが、「新潟市の篠田昭市長が自宅近くにアパートを新築中だ」という。この不動産業者の知人が市長の自宅近くに住んでいて、そこから得た話らしい。
「市長は積水に建てさせている。積水のアパートは高いんだ」 （中央区の不動産業者）
秋の日はつるべ落としで、すぐに暗くなる。この話を不動産業者の事務所で聞かされたのは夕刻で、既に日が沈みかけていた。篠田市長の自宅は中央区天神尾にある。とにかく確認に向かうことにした。
市長宅は幹線道路から入ったところにあって、周囲の道路は実に狭い。おまけに一方通行が多く、既に暗くアパートの建設現場もなかなか確認しづらい。だがそれと思われる新築物件は確かにあった。
位置は前出の不動産業者が言うとおり、市長宅の裏手に当たる。車2台がすれ違うことができない道路のどん詰まりに、その新築物件があった。
暗いため建物の大きさなど判然としないが、外回りはでき上がり、内装工事が行われている模様だ。職人が明かりをつけて作業中だった。建築中の物件には建築基準法に基づく確認済み証などの標示が義務付けられている。そこには建築主や施工業者の名が記してあるはず。
果たして建築工事の現場には「篠田昭様邸 新築工事」とする看板が掲げられていた。そして「建築基準法による確認済み証」に、建築主は〈篠田 昭 様〉、施工者は〈積水ハウス〉と記入してあった。
篠田市長によるアパート新築は間違いないらしい。嘘みたいな話だが、同市長は在任中に副業で、不動産投資としてアパート経営を始めるようだ。…続きは本誌にて
