南魚沼市議会 イマドキの「まんじゅう発言」
2015年09月28日
度を過ぎたユーモア、いや、度を過ぎた”まくら”というべきか。議場を和ませようとした市議の発言は即日、議事録から削除された。南魚沼市9月議会の珍事だ。(文中一部敬称略)
議会でのまんじゅう話(噺)
お祭りへの寄付、運動会への差し入れ、開店祝の花輪、病気見舞いにお歳暮…。公職選挙法上、政治家がこれらを選挙区内で行うことは禁止されている。
要は政治家になると、近所の”付き合い”に制限がかかる。特に地方議員は地域の声を行政に届ける立場でありながら、心苦しい思いもあるだろう。
しかし、法は法。厳守せねばならない。法の抵触が疑われるような発言も控えるべき、なのだが─。
「南魚沼市の議会では、”まくら”を言う人は結構いますよ」(事情通)
過去の議事録を読むと、勝又貞夫市議(1期目)も”まくら”を言うタイプである。
本年9月議会では、この”まくら”内の発言が問題視された。記者が得た情報を要約すると、こうなる。
「勝又市議は一般質問冒頭、長野県にある『ぴんころ地蔵』を夫人と共に参った話をした。その土産にまんじゅうを買い、近所に配ったとも発言した。市長にも
買っていけば良かったというようなことを続けて発言した」
観光は大いに結構。ただ、続く「近所にまんじゅうを配った」発言は無視できない。
近所=自身の選挙区内の有権者と捉えるのが妥当。近所にまんじゅうを配れば、「一般論だが、(公職選挙法で禁止されている)寄付にあたる恐れがある」 (県選挙管理委員会)
勝又の発言を聞いた他の市議も、同様の認識だったようだ。その発言後、議場がざわついたという。
他の市議から、非難の野次は飛んだのだろうか?…続きは本誌にて