あの東京電力が めっきり低姿勢になった
2012年04月01日
すき好んで原発を誘致する住民は少ない。カネに釣られて誘致に同意した人が多い。東電福島第一原発事故で呪縛が解けた。原発をどうするか。過去の見直しから始めるしかない。
「原発事故が起きたら、われわれ町民に知らされるのは最後になるだろう」
かつて、原発立地住民がこう漏らしていたが、東電福島第一原発事故でその通りになった。国策は、住民感情に冷たい。住民は、それを肌で感じてきた。だが、カネの力でその感情は押し殺されてきた。
カネといえば、福島県双葉町は昭和49年度から昭和62年度にかけて33億円の交付金をもらった。
漁業保証もある。結局、原発を造らせなかった旧巻町(現在、新潟市)は、東北電力から寄付金や漁業補償として100億円を受け取っている。中には、電力会社にタカって3回も漁業補償をせしめた漁協もある。ただし、巻漁協や間瀬漁協ではない。念のため。
実際に原発が建設されれば、1000億円単位のカネが入る。例えば、柏崎刈羽原発で、柏崎市に落ちたカネは、電源三法の交付金、協力金、固定資産税をトータルすると少なくとも3000億円はくだらない。原発の固定資産税は毎年上がってくる。福島県双葉町の予算は、原発建設前と比べて20倍に膨れ上がった。.....続きは本誌にて