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2024年11月24日

小柳肇新発田市議 辞職勧告決議のお恥ずかしい内容

2015年07月27日

6月定例会の最終日だった。新発田市議会は傷害事件で罰金20万円の判決が確定した小柳肇市議に対し辞職勧告決議を可決した。採決は可否同数で、議長裁定で決まった。決議に拘束力はない。とにかく2年間に及ぶゴタゴタは一定の決着を見た。市議会は辛うじて面子を保った格好だ。

 

ささいな口論の末

 

 

新発田市議会の6月定例会は6月30日に最終日を迎えた。10時から始まった本会議の最後の最後、12時を回った頃に上程されたオオトリが小柳肇市議に対する辞職勧告決議案だった。

 

提出者の一人で、案文を読み上げたのが中村功議員だ。

 

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「小柳肇議員が平成25年6月20日に起こした傷害事件に関し、平成27年3月5日に新潟地方裁判所は罰金20万円の有罪判決を下しました。

 

小柳議員は控訴しましたが、平成27年6月1日、被告人である小柳肇議員の控訴取り下げにより、第一審判決のとおり罰金20万円の有罪が確定しました。

(中略)小柳議員は自ら起こした傷害事件を深く反省し、自ら新発田市議会議員の職を辞するべきであり、新発田市議会として小柳肇議員に辞職を勧告するものであります」

 

この事件だが、決議案の文面にあるごとく、〈飲食店でのささいなことから口論の末〉に起こった。2年前、小柳市議は所属する委員会の歓送迎会に出席した。正副委員長の交代の際に開催される恒例の宴会だ。

小柳市議は同じ1期生の同僚市議と共に、一次会の宴会に遅刻
した。それを委員長の加藤和雄市議が二次会、そして三次会となった事件が発生した店でネチコチと説教した。

小柳市議は「いい加減にしてください」と、囲んでいた小上がりのテーブルをバンと叩いた。それを店の女性店主が見とがめて注意しことから口論になったという。同市議は小上がりから降り、女性店主はカウンターの内側から出た。

 

そこで小柳市議は女性店主の腕を、ちょうど一輪車のようにつかんで押した。つかんだのは手首に近い部分だったという。そのため女性店主は(加療1週間の右前腕打撲)(判決文)のけがをした。裁判所が認めたけがは軽傷だったかもしれないが、けがはけがだ。

〈怪我の大小や公的・私的にかかわらず市民全体の代表者としての議員であれば断じて許されるものではありません〉(小柳市議に対する辞職勧告決議)

 

〈ささいなことから口論の末〉のことだっただけに、裁判だの辞職勧告だのに発展する中身とは思えない。

 

恩賜の時計組が泣く

 

新発田市内のベテラン政治家が言う。

 

「小柳のじいさんが泣いてるぞ。恩賜の時計組だものな」

 

“恩賜の時計”とは懐かしい響きだ。…続きは本誌にて

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