─不倫妻は無反省、やむなく義理の両親に一部始終を伝えることに ─
2015年07月27日
悪びれた様子もなく「旦那も知っていますから!」
自ら不貞行為に手を染めていたにもかかわらず、その事実を指摘されるや否や開き直りともとれる言動におよんだのは男性ではなく女性のほうでした。一見するとおとなしい印象なのですが、実際は極めて気の強い女性のようです。
まったく悪びれた様子のない彼女に対して、依頼者はやむなく“ 最終手段” を講じることになったわけです―。
今回の調査依頼者は下越地区にお住まいの坂巻彩乃さん(仮名・36)。ご主人・貴仁さん(同・37)の浮気の有無について調査してほしいとのことです。
彩乃さんが緊張した面持ちで話します。
「私、見てしまったのです、見てはいけないと思いながらも衝動を抑えきれなくて、主人の携帯電話を…。メールボックスを開いて私は目の前が真っ暗になってしまいました。主人が女性に愛を囁いているメールが多数見つかったのですから。
浮気はもはや間違いないと思います。でも私は主人とは離婚したくないのです、二人の小さな子供が不憫でなりませんから。主人には女性とキッパリ別れて、私たちのもとに戻ってきてもらいたいのです」
ご主人の貴仁さんは全国展開のカジュアルウェア販売のお店にお勤めで、シフト勤務だそうです。
「勤務時間が不規則ですから、実際は非番にもかかわらず、さも仕事に出掛けるかのように家を出て女性と会っているに違いありません」(彩乃さん)
通常の探偵物語であれば、彩乃さんからの調査依頼を受けて貴仁さんに対する素行調査の一部始終を記すところですが、今回はあえて省略させていただきます。この事件ファイルにおいて特筆すべきは調査過程ではなく、不貞行為が裏付けられた後の顛末だからです。
端的に申し上げますと、貴仁さんは同じ店舗に勤務する女性と不貞行為におよんでいました。女性の名前は高松早苗(同・34)。彼女には夫と二人の子供がいます。私たち調査員はご主人と高松早苗がホテルに入る現場を複数回、証拠として押さえました。
調査結果がクロと出ましたが、彩乃さんの「離婚はしません」との決意は決して揺らぐことはありませんでした。
「私はあくまでも女性に身を引いてほしいのです」 (彩乃さん)
私は彩乃さんのお気持ちをしっかりと受け止め、いろいろ話し合った末に、高松早苗と直談判することが最善の策ではないかとの結論に至りました。
彩乃さんがおっしゃいます。
「私と高松早苗の二人きりだと不安ですが、同じ母親として話せば分かると思うのです!」
彩乃さんのお気持ちが固まり、善は急げということで私たちは早速、高松早苗にコンタクトを取ることにしたのでした。…続きは本誌にて