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2024年11月24日

長岡花火を素直に楽しめない長岡市民の声

2015年06月29日

長岡まつりで打ちあがる花火は今や日本一の誉れも高い。あのフェニックスを見に全国から観覧客が集まる。新潟観光でも最大のコンテンツとなった長岡まつりだが、地元長岡市民の中には、その姿を見て”拗ねる”声もある。

 

有料観覧席の設置

 

「今はもう、長岡花火は“オラたちの”ものではなくなった。有名になり過ぎた」。長岡まつりが近くなると、一部の市民からこんな声を聞くことが多い。

 

長岡まつりの花火は、毎年8月1日、2日に打ちあがる。これは長岡まつりのルーツが、昭和20年に同地を襲った大空襲で亡くなった人々を慰霊する意味で空襲の1年後に始まった「長岡復興祭」だからだ。御存知のとおり、同日が何曜日であろうが毎年同じ日に行われる。

 

一番の呼び物は、今や全国に名をとどろかせる「復興祈願花火フェニックス」。中越大震災からの復興への祈りをこめて打ちあがる全幅2㎞の超ワイドスターマインが平原綾香の「ジュピター」に乗せて夜空を覆う。そのスケールが見るものを圧倒する。

p46

 

来場者数は今や2日間で延べ100万人を超える。長岡中のホテル旅館が満室となるのはもちろん、湯沢や新潟市のホテルもその日は予約が厳しい。それどころか遠く離れた月岡温泉や瀬波温泉まで“長岡花火の客”で潤うという。

 

平成25年から河川敷の観覧席が拡大され、翌26年は有料自由席が設けられる。そして今年27年は有料席が全て指定席になった。コンビニエンスストアやネット販売で26万人分の前売り券が捌かれる。

 

「昔は河川敷に早く行けば、いい場所で花火が見られた。しかもタダで。でも今は長岡市民でも席が手に入らない場合がある。有名になったから遠くの親戚も呼んでやりたいが、チケットは抽選なので当たる保証がない。市民が見られない花火なんて」  (ある市民)

 

またこんな声もある。…続きは本誌にて

 

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