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2024年11月23日

村上市長選 曇りガラスの市長後継指名

2015年05月27日

急転直下、市長選。候補者4人、短期決戦。候補者はほぼ出揃ったと見られ、投開票日はもう間近。その中で、市長後継指名の裏側を追った。(文中敬称略)

 

祭りの準備

 

大滝平正市長(66)が任期を満了できるのであれば、市長選は来春に行われた。ところが市長は5月11日、病気療養のため同月末日での辞職を表明。急転直下、市長選は本年6月に行われることになった。

 

本誌校了日時点での候補は4人。

p144

○斎藤寿明(67)。元山北町議。前回市長選で大滝市長と一騎打ちを演じ、トリプルスコアで敗北。「前回は無投票阻止のために出馬したと思っていたので、今回も出ると思わなかった」 (村上市民)

 

○佐藤順(69)。元村上市長。市長選には2度敗北している。「今回が最後の挑戦」(支持者)

○姫路敏(54)。村上市議。佐藤順の元選対幹部。「早くからミニ集会を開いている。一方、議会では無会派。他市議からの応援は得にくい」 (識者A)

○高橋邦芳(55)。前市議会事務局長。自民党の支援を受ける。市長後継。「最終的に4月末に市長とお会いし、”俺の施策を進めてくれるか、さらにそれを発展させてくれるか”という話を受けた」(本人)

 

ある識者は、このたびの市長選での当落ラインを1万5千~6千票と見る。

 

というのも、昨年末衆院選での斎藤洋明(3区/自民)の村上市での得票が約1万6千。’11年県議選でトップ当選した小野峯生(村上市・岩船郡区/自民)の村上市での得票が約1万6500。前々回市長選での大滝市長の得票が約1万6500。「言い換えれば、自民党の限界が1万6千票」 (識者B)

 

このたびの市長選の投開票日は6月28日。

 

公選法には、市長の辞職願提出~市議会議長による受理~選挙管理委員会への通知を経て50日以内に市長選実施という規定がある。市長は5月11日に辞職願を提出。先の規定に則って市長選実施日が決まった。

 

この規定は、辞職時期を計ることで市長選実施日をコントロールできる規定とも言える。

 

「市長は市長選と村上大祭の時期を被せたくないという思いがあり、この日程にしたと聞く」 (市政通)

 

村上大祭とは、毎年7月6~7日に行われる市を挙げてのお祭り。市長選という”祭り”と同時開催しない配慮は、納得できる。

 

副市長ですらノーマーク

 

一方、首を傾げる向きが少なくないのが市長後継の人選。市長が辞職するのであれば、後継は鈴木源左衛門副市長になるのが筋。しかし、そうはならなかった。

 

旧村上市出身である市長後継・高橋の出馬報道は5月2日。これについて識者Cが話す。…続きは本誌にて

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