JR新潟駅前 ヨドバシカメラが商業ビル建設へ
2015年05月27日
JR新潟駅前西側の弁天町地区で、東急イン(現在の新潟東急REIホテル)を含む共同ビルが竣工したのは34年前のこと。その後、この地の再開発は足踏み状態が続いている。その再開発地区の西側に、大手家電量販店のヨドバシカメラが商業ビルを計画していることが明らかになった。久方ぶりの朗報に、地元をはじめ関係者の期待が膨らんでいる。
ゼネコンが挨拶回り
大型連休前のことだ。新潟市内のデベロッパーがこう言った。
「新潟駅前の弁天町地区で、ゼネコン関係者が挨拶回りをしていたようだ。あの地区で開発話でもあるのだろうか」
弁天町地区はJR新潟駅の万代口を背にした左側(西側)で、新潟東急REIホテルがあるあたりだ。同ホテル(旧東急イン)をキーテナントとする弁天町共同ビルが竣工したのは昭和56年。このビルは同地区の市街地再開発事業として誕生した。
弁天町地区の再開発事業はA工区とB工区に別れている。ホテルを含む共同ビルが建設されたのはB工区で、こちらは事業が完了した。一方、A工区の北側に位置するB工区(約0・27ヘクタール)は未だ足踏み状態が続いている。
「開発話が…」というのは、昭和の雰囲気が漂う飲食店街となっているB工区のことだろうか? キーテナントの出店辞退から同工区の再開発事業が中断されたのは昭和50年のこと。それから既に40年が経過している。開発計画浮上となれば実にめでたい話だ。
市街地再開発事業を担当しているのが新潟市の街づくり推進課だ。同課でB工区に関する何らかの情報をキャッチしているのでは…。
「B工区の事業計画は(市街地再開発事業の)都市計画としては生きているのですが、認可が切れている状態です。従来の事業計画でいくのか、新たな計画を策定するのか定まらないまま、中断した格好になっています」(新潟市まちづくり推進課)
この種の事業計画は5年ごとに更新手続きが必要だ。B工区については平成25年度で更新がストップしていて、そのため認可切れとなっているという。再開発事業は一般に地権者らが組合をつくって行われるが、その組合も機能していない状況らしい。こうした事情から、市のまちづくり推進課ではB工区の現状は把握していないという。
弁天町地区は新潟市が進める新潟駅周辺整備計画の区域内にある。そのため現在B工区については同市の駅周辺整備事務所が担当している。ここに開発話に関する何らかの情報が入っていないか?
「B工区は動きがないと思います。ここ数年、目立った動きはありませんしね」(新潟駅周辺整備事務所)
開発話が浮上しているのは、どうやら弁天町地区B工区ではないようだ。…続きは本誌にて