村民も心配する関川村バイオマス発電計画
2015年03月27日
関川村がバイオマス発電に乗り出すべく経済産業省に行っていた関連申請が間もなく認定される運びとなった。文字どおり国のお墨付きを得るわけだが、半面、計画に対する村民の懸念は深まるばかりだ。ある村民はこう言った。「村長は悪い人たちに騙されているのではないか?」―。
ようやく社長の経歴が判明
関川村が目下進めているバイオマス発電所建設計画については、かねてより本誌が詳細にその成り行きをリポートしてきた。率直にいって、大きな疑問や難題を抱えるプロジェクトだと本誌は考えている。
同村が計画しているバイオマス発電は間伐材を燃料とするもので、世にいう再生可能エネルギーを活用した“地球にやさしいエコ発電”だ。それ自体に異議を唱えるつもりはない。
問題は建設計画を進めるにあたってのパートナーシップの在り方だ。発電装置には米国企業が設計・製造したプラントを採用することから、現在、調整役の企業を介して村と相手方が協議を進めているという。
たとえば仮にこの調整役が三菱商事や伊藤忠商事などの大手商社であったなら、今回の計画に懸念を抱く村民はいたとしてもごく少数だったことだろう。無論、本誌が疑問を呈する余地もなかったはずだ。
しかし現実的に同計画を進めるにあたって米国企業との調整役を務めているのは、一昨年設立されたばかりの資本金210万円の小さな会社であり、企業としての営業実績は文字どおりゼロ。
しかも代表取締役の赤松系介氏なる人物は御年70歳を超えているというのだから、会社自体の”機動力”に疑問符が付いて当然だ。
この赤松氏については、これまで平田大六村長でさえ詳しい経歴を把握していなかったのだが、ここへ来てようやく議員の面々に簡単な経歴書が公開された。…続きは本誌にて