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2024年11月23日

公立高校入試は来年度から推薦入試廃止の”大改革”

2014年10月29日

本県の公立高校入試は来年度、つまり次から大幅に変わる。推薦入試がなくなり、大学受験同様、学校別独自検査の”二次試験”が加わるのだという。まもなく進路を絞り込む時期を迎える。的確な情報をキャッチしてその決定をしてほしい。

 

本音は国公立大学合格者増?

 

「基本的には、すべての生徒に学力検査を受けていただく。これが入試制度変更の一番の大きな目的です」

 

県高等学校教育課の青山一春参事は、来春から実施される本県公立高校入試の目的についてそう話した。

 

これを別の県教委幹部が分かりやすく表現した。

p72

「中学生のうちに、しっかりと勉強せぇい。その一言に尽きますわ」

 

どうやら中学生は猛勉強しないと高校入試に太刀打ちできなくなる!?

 

この四半世紀の間に、本県公立高校を取り巻く環境は大きく変わった。

 

学区制を廃止し、居住地に関わらずすべての公立高校を受験できるようにした。学科再編も積極的に行った。高まる大学進学志望に対応するため普通科を充実。理数教育に力を入れる理数科などを新設。本県の医者不足が叫ばれると、医学科進学を視野に入れたコースも設けた。

 

専門学科では、単に工業・商業・農業といったくくりを改め、現代の産業に対応した学科再編を行った。

 

国際化・グローバル化を意識した学科もできた。中高一貫の公立中等教育学校は、基本的に旧学区に1校を順次配置。他県に先駆けて開校させ、本県の大学進学率向上に大きく貢献している。

 

大学進学率の向上は、本県に私立大学が大量に新設されたことが要因の1つだ。少子化にもかかわらず、大学の数だけは今なお増加の一途をたどっている。私大は、大学経営の生命線である学生確保に躍起となった。

 

「私大は入試制度をいじりまくり、やたらと安易にしてきた。3教科入試が四半世紀前のスタンダード。これを2教科ないし1教科にし、センター試験でも受験できるようにし、受験生の確保に努めてきた。最たる例はAO入試や推薦入試。学科試験を課さず、面接などだけで合否を決定。その結果、大学生の学力低下問題が表面化。とりわけ推薦合格組でそれは顕著と言われている。推薦合格組ほど大学中退率が高く、就職率も低いという調査結果も出た。

 

実は高校入試でも同じような傾向が囁かれ、高校現場の悩みの種と言われてきました。…続きは本誌にて

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