老舗鰻店「瓢亭」の同族争い
2014年09月29日
老舗の鰻専門店として知られる新潟市中央区の「瓢亭」で、何やらお家騒動が勃発したとの情報をキャッチ。よくよく調べてみると、同族会社の社長が役員を務めるきょうだいを全員解雇するという骨肉の争いが浮かび上がってきた。ところが本誌が対立する関係者双方に取材を申し込むと、弁護士を通じていったんは〈円満に解決する運びとなりました〉と回答。が、しかし―。現実には和解には至っていない。
被告は5代目店主
「瓢亭」といえば、新潟市に店舗を構える老舗の鰻専門店として知られている。場所は中央区白山浦1丁目、鏡淵小学校のほど近くに歴史を刻んだ佇まいの店がある。
創業は明治27年で、現在の店主である川崎晴樹氏は5代目。白山浦の本店のほか、新潟三越(中央区西堀通5番町)にもテナント出店している。
調理する鰻の産地は静岡県浜松市の浜名湖ないし愛知県三河地域で、当然ながら生きたまま仕入れる。近年の価格高騰により国産鰻は庶民にとってますます高根の花となったが、味わってみたい読者には店に足を運んでいただくしかない。
参考までに昼メニューの「蒲焼ごはん・鰻丼」は4,200円。さすがは国産鰻にしてこのお値段である。
冒頭いくらか宣伝色が濃くなってしまったが、いうまでもなく本誌はグルメガイドではない。ここ数カ月の本誌流“ラーメン特集”しかり、関心の対象はもっぱら客席からは見えない舞台裏だ。
今春、本誌記者は瓢亭に関する不穏な情報をキャッチした。何やらお家騒動が勃発したというのだ。しかも身内同士の争いは裁判沙汰にまで発展しているというから、これはただ事ではない。
そこで記者は新潟地裁に足繁く通うなどして5月某日、ついに裁判の存在を確認するに至った。…続きは本誌にて