新潟市が支払う法外な「自然エネルギー啓発料」
2014年09月29日
3・11以降、全国的に自然エネルギーへの注目が集まっている。自然エネルギーの魅力はなんといってもそのクリーンさ。ただ、クリーンであれば良いわけではない。新潟市の風力発電設備がそれを物語る。
稼働直後に止まった「白い風車」
新潟市中央区の海沿いに5基の風力発電設備がある。設置者は新潟市で、名は「なぎさの白い風車」という。高さは約13㍍。プロペラの周りは円で囲われている。扇風機のような外観だが、この囲いが発電効率の向上や騒音低減に役立つ。
とはいえ記者がその場を訪れた9月初旬、5基の内1基のプロペラが回転していなかった。なぜか。
そもそもの始まりは昨年夏。
「白い風車」は昨年7月15日に初稼働した。発電量は少ないが、新潟市内の風力発電設備としては大規模。発電した電力は隣接する「老人憩いの家」に供給され、余剰分は東北電力に売電される。
ところが、「白い風車」は稼働まもなく大トラブルを起こした。1基のプロペラが道路に落下したのだ。「8月中旬、おそらく雷が原因で制御系がおかしくなりました。そこへ8月31日に強風が吹いたことでブレード(プロペラ)がちぎれてしまいました」(新潟市環境政策課)
新潟市は安全確認のため、9月1日に全基の稼働を停止。メーカー等と共に事故原因の検証、改善策の検討に入った。
検討結果は同年11月にまとまった。ただ、季節は冬目前。冬の強風下では、復旧工事でのクレーン作業が難しいと判断された。結局、工事が始まったのは今年2月末。
そして工事が終わり、3月末に試運転を開始したが-。…続きは本誌にて