三条市長選は無投票濃厚 注目は國定勇人市長の”その後”だ
2014年08月26日
今秋の三条市長選(10月19日告示、同26日投開票)は、ここまで現職の国定勇人市長が3選出馬を表明しているのみで、対抗馬の名前が一切挙がらない。反市長派は全くの音なし。サプライズ候補の予兆すら皆無だ。こうなると、興味は別の方向に向かうことに・・・・(一部敬称略)
新後援会の破壊力
地元の選挙に詳しい建設業者も、
「対抗馬?全く聞こえてこないね。この時点で名前すら挙がらないというのは、おそらく無投票濃厚だろうね。アンチ国定は依然として少なくないが、今回は動きが全くないようだ」
この秋の三条市長選は”無風”になりそうだ。
国定市長は平成18年の選挙で初当選して以来、ある意味”喧嘩上等”で市政運営を進めてきた傾向もあり、そのため一部の市民とは常に軋轢を生じさせてきた。相変わらずアンチも少なくない。もともと排他的な土地柄の三条に、東京出身の首長を頂いている状況もある。それを考えると、形勢はどうあれ、3選目の出馬に対立軸が消滅したというのは意外にも映る理由の一つは言わずもがな、三条という街に政治的な”人材”が乏しいことではないか。
「国定市長はこれまで2度選挙を戦っているが、相手はどちらも同じ(元市議の山井伸泰氏)という枯渇ぶり。今年の市議選に至っては、80 代の後期高齢者が二人も出馬。それがなければ無投票でした。三条市出身の国会議員は30年以上も出ていない。小選挙区4区で最大規模の街にもかかわらずです」( 地元経営者)
一方で、経済界からはこんな理由も挙がる。「7月に国定市長の後援会人事の刷新があり、後援会長に富永草野病院の理事長、顧問にアークランドサカモトの元会長(現顧問)の坂本洋司氏が就任した。これが決定打。両氏とも地元では人望の厚い人で、特に坂本氏は地元経済界への影響力が大きい。これまで政治的な色はほとんどなかった人。今回、会長職を離れたので、国定市長の後援会顧問を引き受けた格好だ。アンチ国定勢力も坂本氏の顧問就任でシュンとなった。金物の街三条で、大手ホームセンターであるアークランドサカモトと全く関わりのない業者はいない。…続きは本誌にて