『コンタクトレンズ』
2014年07月28日
笹川眼科院長
笹川 智幸 氏
左から笹川 智幸院長、ささがわコンタクトレンズ社長
医業経営コンサルタント 笹川正子氏
コンタクトレンズ(以下CL)が初めて日本で使われてから60年余になる。最初は病気のための手作りレンズだったが、使い捨て、シリコン製、カラーCL、遠近両用と次々に進歩している。ユーザーは1300万人で、7人に1人が使っていることになる。一方で合併症である角膜の感染症も増えている。今回は新しい分野のレンズを紹介し、合併症についても取り上げる。解説は笹川眼科の笹川智幸院長にお願いした。
「最初にカラーCLについて述べます。既におなじみのおしゃれアイテムですが、まだ出回って5年ほどです。黒目を大きく見せるサークルレンズと黒目全体の色を変えるカラーレンズに分けられます。様々なデザイン・カラーがあり、見ているだけでも楽しく、度数も広く用意されています。しかし、粗悪なものは色素が漏れ出たりするトラブルがあります。漏れた色素は目に有害な場合があります。現在は厚労省の認可がないものは流通していないのですが、並行輸入などで個人的に未承認の品を手に入れる方もいます。おしゃれ用との意識があるためか扱いが乱暴になりやすく、カラーCLによる角膜のトラブルは全体の3割を占めるほどに増加しています。使用者の4割が定期検査を受けていないことも問題です。特にカラーCLの場合は充血で色が隠れてしまうことがあるので、異常を感じたらすぐに外すことが大事です。
「最初にカラーCLについて述べます。既におなじみのおしゃれアイテムですが、まだ出回って5年ほどです。黒目を大きく見せるサークルレンズと黒目全体の色を変えるカラーレンズに分けられます。様々なデザイン・カラーがあり、見
ているだけでも楽しく、度数も広く用意されています。しかし、粗悪なものは色素が漏れ出たりするトラブルがあります。漏れた色素は目に有害な場合があります。現在は厚労省の認可がないものは流通していないのですが、並行輸入などで個人的に未承認の品を手に入れる方もいます。おしゃれ用との意識があるためか扱いが乱暴になりやすく、カラーCLによる角膜のトラブルは全体の3割を占めるほどに増加しています。使用者の4割が定期検査を受けていないこ
とも問題です。特にカラーCLの場合は充血で色が隠れてしまうことがあるので、異常を感じたらすぐに外すことが大事です。…続きは本誌にて