何故泉田知事は中央政界と霞が関から毛虫のように嫌われてるのか
2014年07月28日
新潟県の知事が”変わり者”というのは、中央政界や霞ヶ関での一致した共通認識。外から見れば、泉田裕彦知事というのは相当エキセントリックに映り、かなり嫌われている。一方で県民の支持率は相変わらず高い。個性の強い知事がいることで、新潟は得をしているのか?損をしているのか?それは明らかに後者であろう。
コミュニケーションできない?
霞ヶ関のある現職官僚が、こんなことを言う。
「新潟の泉田知事ですか?霞ヶ関で彼を評価する人は、少なくとも僕の周りでは聞いたことがない。役人は役人という人種が一番だと思っているもの。だから官僚出身の首長に対しては、比較的評価も甘めなのですがね。もう泉田知事に関しては“コミュニケーションがとれない人”というのが、われわれの共通認識。発信力は人一倍あるみたいですけどね」
関東選出の国会議員にも話を聞いた。
「新潟県民は大変だなあと思います。あの人は、ひところ流行った“改革派知事”の出がらしみたいなものでしょう。ただあの頃の改革派知事らは、パフォーマンスが先行していたとはいえ、旧来の制度をぶち破って新しいことをやろうとしていたから改革派と呼ばれた。良いか悪いかは別にしてね。泉田知事は、そういう内容はとりたててなく、屁理屈をこねくり回して、協調性がないだけじゃないですか。あれは“役人をこじらせた”タイプです。別に私は原発再稼動ありきで言っているわけじゃないですよ。被災地の瓦礫受け入れ拒否しかり、北陸新幹線の追加負担金の件しかりです」
そして、「新潟選出の国会議員の人たちも辟易としていますよ。しょっちゅうですからね、他所の議員から“おたくの知事はどんな人なんだ”と言われるのは」(同)
先日、某国会議員から聞いた話だが、ある委員会の席で泉田知事の名前が出たとたん、場内全体から失笑が漏れて変な空気になったそうだ。てっきり“国と戦う反逆の知事”というイメージだと思っていたら、いつのまにか“ネタ系”キャラ
に成り下がっていたのか。
中央での“変人”呼ばわりが決定的になったのは、原子力規制委員会・田中俊一委員長が、新安全基準に対する泉田知事の反応について“他の自治体の首長が納得している中で、かなり個性的な発言をしている”と皮肉ったことだろう。
これを境に、小泉純一郎元首相の秘書官だった飯島勲氏や地元新潟県出身の櫻井よしこ氏らが、週刊誌等で泉田批判を展開した。…続きは本誌にて