三条市議選で無断使用された!? 小泉進次郎”対談チラシ”の波紋
2014年05月26日
〝応援に来てもらいたい政治家〟を全国の自民党政治家に問えば、人気の1位はおそらく安倍晋三首相を抑えて小泉進次郎代議士になるのは間違いない。そんな超人気者が4月の三条市議選で、ある候補の応援に・・・・そんなこと、あるわけない。(敬称略)
進次郎と対談した?
「いや、さすがにこれは〝大丈夫か?〟って思いましたよ。これは選挙期間中に配布されたチラシです。確かに〝名古屋候補を応援しています〟という類の文言は入っていませんが、チラシを手に取った有権者の多くは〝あの小泉進次郎が推している候補〟と理解するでしょう。しかも、自民党の公認でも推薦でもない候補。果たして本当に許可は取っているのですかね」(地元の某経営者、自民党員)
記者が入手した選挙用チラシは、4月27日に投開票が行われた三条市議会議員選挙でトップ当選を果たした名古屋豊氏と自民党・小泉進次郎代議士の「特別対談」と銘打たれたA4版の一枚もの。両面カラーで表面には二人の〝ツーショット〟が大きく掲載されている。写真やプロフィル欄の大きさは完全に同格だ。ただしツーショットとはいえ、これは別々に撮影された写真を切り抜きで貼ったものだろう。
裏面は、対談の内容と、二人が向き合って会話をしている写真が全面に印刷されている。小泉「今関心を持たない人々の生活にもいずれは反映していくのが政治の魅力であり怖さです」
名古屋「一人の市民に大きな負担をかけるのではなく、市民全体で小さな義務を負うことが必要です」
噛み合っているのか噛み合っていないのか分からない内容の対談だが、主題は若い世代への投票への呼びかけ。
この〝対談〟の日時は、チラシには掲載されていない。ただし名古屋氏の公式サイトを見ると、過去の議会報がリンクされており、その「2013年秋号」に同じ写真が掲載されている。キャプションには「小泉進次郎代議士と意見交換│金子恵美代議士と共に小泉進次郎局長率いる自民党青年局の国会議員会議に特別参加」とある。日付は2013年8月2日。要は「意見交換」が「特別対談」に〝出世〟したのだ。…続きは本誌にて