『痛い巻き爪、陥入爪について』
2014年03月27日
皮膚科まるやまクリニック院長
丸山 友裕 氏
■医師データ
弘前大学医学部卒。新潟大学医学部皮膚科学教室、富山医科薬科大学助教授、済生会新潟第二病院皮膚科部長を経て平成18年に皮膚科まるやまクリニックを開院。医学博士。
靴を履くだけ、歩くだけでも痛みがある巻き爪。悪化すると日常生活をする上で大きなハンディになる。そこで今回は、巻き爪の原因から治療法まで取り上げる。解説は皮膚科まるやまクリニックの丸山友裕院長にお願いした。「巻き爪とは、爪の先端が『C』の字型
に巻いてその下の肉を包み込むものです。また、爪が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こしたものが陥入爪です。足の親指に多く、痛みを伴います。
これらの原因ですが、①深爪、②つま先が狭く、横から圧迫される靴や、逆に大きすぎる靴、③汗かきで足の爪が湿気で変形しやすい、などが考えられます。特に、爪の切りすぎや、ハイヒールは危険で、女性の方に巻き爪が多いように感じます。
爪トラブルは、誤った習慣による生活習慣病ともいえます。
深爪をすると爪の先端が皮膚に当たり、傷つきやすくなります。また、踏む力で爪周囲の肉が盛り上がり、この肉が横方向から爪を押して巻き爪になったり、刺さって陥入爪になったりします。
したがって、治療法の第一は、爪を伸ばすことです。痛いからといって皮膚に食い込んでいる部分を切ってしまうと、切った部分が伸びて再び食い込み、悪循環でいつまでも治りません。…続きは本誌にて