小沢一郎を強制起訴に追い込んだ 検察審査会と最高裁の闇
2014年03月27日
森裕子・前参院議員(生活の党)が一市民を名誉棄損で提訴していた事実が発覚。落選中とはいえ国会議員まで務めた人物が名誉を棄損されたとして、一市民を相手取って損害賠償請求に打って出るのは極めて異例だ。森前議員が提訴に踏み切った背景には、民主党幹事長(当時)の小沢一郎議員が起訴された政治資金規正法違反事件の深い闇が重く横たわっている。
一市民のブログを問題視
昨年10月、東京在住の志岐武彦氏(71)の自宅に東京地裁から以下のような趣旨の訴状が届いた。
〈一 被告は原告に対し、金500万円並びにこれに対する本訴状送達の日から支払い済みまで年5パーセントの割合の金員を支払え 二 被告は、別紙目録1記載のブログエントリーを削除せよ三 被告は、ウェブサイト、ブログ、書籍または雑誌において、別紙目録2記載の事実摘示を行ってはならない〉
被告はいうまでもなく志岐氏本人。原告の氏名が記される箇所には〈森ゆうこ こと森裕子〉とある。新潟県民にとってはお馴染みの森裕子・前参院議員にほかならない。
訴状で森前議員が名誉棄損だと主張するのは、志岐氏がインターネット上に開設している〈一市民が斬る!!〉と銘打ったブログの内容だ。
森前議員は同氏のブログにある複数の記述を問題視しているが、訴状では以下の記述が名誉棄損に当たるとして筆頭に挙げられている。
〈昨年4月26日、小沢無罪判決が出た。その直前から森氏の様子がおかしくなった。肝腎の最高裁への追及がなくなったのだ。そして、「起訴議決は検察の捏造報告書による誘導による」と驚くべきことを言い出した。〉…続きは本誌にて