• Clip to Evernote

2024年11月22日

あまりに不自然なJA柏崎 787万円着服事件

2014年01月25日

暮れの12月20日、JA柏崎の職員が、業者との架空取引で計約787万円を着服したという事件が明るみに出た。事件の概要だけみれば単純な構図なのだが、ひっくり返してみるとあまりにも不可解な点が多すぎる事件だ。

 

JA柏崎の体質

 

12月20日付だったと思います、農協から“お詫び”の文書が届いたのは。組合員に送付されたみたいですよ。いや、正直“またか”という感じで、憤りというよりも呆れ半分です」(ある組合員)

 

これ、新聞でも報道されたが、おしなべてさほど大きな扱いではない。金額は787万円也。“ちょっとちょろまかした”で済まされる額ではない。

title

 

とりあえず事件の詳細は後回しにする。最初に触れておきたいのは、冒頭の組合員のコメントにもあったように、JA柏崎の“自浄作用”なき体質だ。なにせ定期的に金がらみの問題を起こしている。

 

2010年には、外回りの職員が顧客からの預かり金約39万円を着服。着服した金はパチンコなどの遊興費に使ったという。

 

2007年には子会社の50代の職員が、JA勤務時代に取引先の定期積金1通と定期預金2通を不正に解約して約540万円を着服。

 

 

さらにさかのぼって1997年には、同JA西中支所長が行った融資が不正に行われたとして追及されている。この支所長は、債務超過で経営危機に陥り、明らかに弁済能力のない自動車整備会社に1800万円を貸し付け、組合に損害を与えた。調べによればこの支所長は、件くだんの融資先に自らも個人的に金を貸しており、その回収のために運転資金を回したのではないかと疑いを持たれた。

 

この事件は当時、読売新聞が都合6回にわたって記事を掲載しており、反響が大きかった。話にはオチがあり、問題の支所長は一時期柏崎を離れた後、数年後に舞い戻り、今や柏崎市議会議員になっているのだから驚く。

 

なぜこれほどまでに自浄作用がないのか。ある組委員がこんな話をする。…続きは本誌にて

  • Clip to Evernote